【鬼灯の冷徹】第二補佐官は雪女と鬼のミックスです〜肆〜

百九十八件目 ページ49

鬼「では行ってきます」


「行ってらっしゃーい」


烏天狗警察の上の方とお話があるので、鬼灯が警察署まで向かいました。

なので、裁判の補佐もしないとなので大変な一日になりそうです。


閻魔「次の亡者をよこせ！」


獄卒「ハイ！」


次の亡者は・・・・死後現世でかなりの悪さをしたようですね。

ある意味悪霊と言えるでしょうね。


閻魔「判決は阿鼻地獄！！自分の両親を殺し、遺体売買など外道！！」


亡者「アンタに何が分かるのよ！？私の苦しみなんて誰も分かってくれないのよ！！」


そう言って亡者は獄卒の腕をほどき、逃げる。


獄卒「あ、待て！！」


「はぁ・・・・待ちなさい！！」


私は妖力で氷の刃を作り投げたが、亡者はそれを避けた。

あの亡者、なかなかやるな。

私は急いで亡者の後を追う。


「あ。貴方方は烏天狗警察に一応連絡をお願いします。
　閻魔大王は引き続き裁判をお願いします」


閻魔「気を付けてね」


「ハイ」


とりあえず逃げ足の速い亡者を追いかけた。









「待ちやがれ！！！！！！！」


亡者「誰が待つか！！」


背負っていた刀を亡者目がけて投げる。

頭にぶっ刺さる。

そして亡者は血を吹き出しながらその場に倒れた。


牛頭「あらぁ？Aちゃんじゃない？」


「久しぶりです」


馬頭「こんな所までどうしたの？」


「この亡者が脱走したので捕まえに」


馬頭「あらぁ、大変ねぇ。気を付けてね」


「ハイ。私は仕事があるのでこれで」


亡者の頭から刀を引っこ抜き、亡者を縄に縛る。

そして引きずりながらその場をさった。









鬼「A！！」


法廷に戻ると鬼灯がすでに帰ってた。


「おかえり」


そう言っている間に鬼灯は私の至る所を触る。


鬼「・・・・ケガはしてなさそうですね」


「？どうしたの、血相変えて。鬼灯らしくない」


鬼「貴方がバカな亡者を追いかけたと聞いたので、ケガしたりしてないか心配だったんです」


「あー・・・大丈夫だよ」


鬼「無事でよかったです」


「こんぐらい無事じゃなければ官吏なんて務まりませんから」


ちなみに亡者は阿鼻地獄に堕としました。

途中、烏天狗警察さん達に会い、色々話すとガッカリした様子で帰って行った。

何か悪い事したなぁ。


鬼「ところで、取り逃がすなんて珍しいですね」


「あの亡者逃げ足早いし、反射神経いいから時間がかかった」


鬼「なるほど」

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