【鬼灯の冷徹】第二補佐官は雪女と鬼のミックスです〜肆〜

百九十件目 ページ42

「ご馳走様！！」


烏頭「・・・・いいんだ。別にいいんだ・・」


蓬「半分払おうか？」


烏頭「・・・・ああ。お願い・・・」


財布にかなりのダメージを負った烏頭。


鬼「ごちそうさまです。私達はこれで」


「じゃあねー」


お香「ちゃんとチョコあげるのよ。面倒だからって明日にしちゃダメだからね」


「分かってるよー」


そう言い私は鬼灯の腕に抱き着いた。

ちょっとよろめきそうだ。


烏頭「大丈夫か？」


鬼「ソレ、どっちに言ってるんですか」


蓬「どっちもだよな・・・」


お香「あまり変に手を出さないでくださいね」


鬼「そこら辺は大丈夫ですよ、多分」


お香「そこは、確実に「はい」って言ってもらいたかったわ」









何とか私の部屋に到着。

夜風に当たったおかげで少しは酔いが冷めた。


「チョコなんだけど・・・」


鬼「別に気にしてませんよ」


「だからさ、今一緒にチョコレートホンデュしようよ！溶かしたチョコ少しあるし、
　まだ板チョコあるから溶かせばたくさんできるし」


そう言いながら冷蔵庫にしまってあった溶かしたチョコを取り出し、

電子レンジに入れる。


「んー、何がいい？パンとか、クッキーとかマシュマロしかないけど・・・あ、苺みっけ」


ちゃぶ台の上につける物を置いた。

しばらくしてレンジがチンッと鳴ったので、チョコを取り出す。

これもちゃぶ台の上に置く。


鬼「・・・こんなに？」


「うん・・・本当は一番に渡そうって思ったんだけど
　今日忙しそうだったから後回しにしちゃって・・・って言い訳にしか聞こえないよね」


鬼「・・・・イエ、その気持ちだけで十分です。ありがとう、A」


「！？う、うん！！喜んでくれたなら嬉しいや」


急に口調変わったし、微笑みかけられたからびっくりした。


鬼「顔真っ赤ですけど、大丈夫ですか？」


「え？だ、大丈夫・・・」


何でこんなに心臓がうるさいんだろう。

本格的に病気か、これは。


鬼「早く食べないとチョコ冷めますよ」


「そ、そうだね・・・じゃあ食べようか」


私は最初にクッキーをチョコにつけて食べる。

とってもおいしい！！

チョコを溶かしてクッキーに付けただけだけど、おいしいや。


「あ、そういえばさっきお香ちゃんに見てほしい番組があるって言ってたっけ？」


鬼「どんなのですか？」


「何かバレンタインに向けの特集だったっけ？」


私はテレビのスイッチを入れた。

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