【鬼灯の冷徹】第二補佐官は雪女と鬼のミックスです〜肆〜

百八十三件目 ページ36

二月。

閻魔殿の鬼達(女性)はつい浮かれてしまう時期であるらしい。

何でか知らないけど。


「あ、から揚げ100円引き！？お昼食べに行こう〜」


掲示板の食堂メニューを見ていると、部下たちも見に来た。


「お疲れ」


獄卒3「・・・お疲れ様です」


獄卒三人は何やらイライラしてますね。


「何かありましたか？」


獄卒1「・・・二月が嫌いだからです・・・」


唐瓜「・・・バレンタインがあるからですか？」


獄卒1「・・そんな浮ついた理由じゃねぇ」


唐瓜「え〜〜〜先輩、ヒガミっぽいですよ」


獄卒1「人間が節分なんてムカつく行事するからDEATH！！」


唐瓜「ああああそういうこと！？」


獄卒2「畜生、鬼をなんだと思っているんだ！！」


獄卒1「豆をぶつけるなんて意味分かんねぇ！！」


獄卒3「俺ら豆普通に食べるしね！？あとバレンタインは普通にムカつく！！」


メッチャ怒ってるなー。

あと手に持ってる納豆と豆腐と味噌、どこから取り出したんだ？


鬼「・・・現世の行事なんて別にいいでしょう。直接被害を被る訳でもないですし」


獄卒1「だって鬼が病を持ち込むと思ってんスよ、あいつら・・・心外です！」


鬼「現世の人は「鬼」を「何やら恐ろしい邪神」という広い意味で使っているんですよ」


「そうそう。豆だって単純に「魔滅」から来てるし、ただのお祭りだよ」


茄子「俺は節分よりバレンタインに興味あるなあ〜」


「そうだよね！！やっぱりそっちだよね！！」


茄子君の手をガッチリと握りウンウンと頷く。


鬼「今年もダメですよ」


「え〜、嫌だ！せっかくイベントがあるんだから許可したっていいじゃん！！」


鬼「職場内は禁止です！！以前ハニートラップでの不正昇進がかなりあったでしょう！？」


「あったけどさ・・・やっぱり私はお世話になってる子や、
　頑張ってる皆にチョコあげたいもん！」


獄卒達(((((ありがとうA様)))))


鬼「だからダメです！そのせいで二月は仕事の出来が悪いって知ってるでしょ！？」


「分からずや！！」


鬼「分からずやで結構です」


「いいもん。鬼灯には今年チョコあげないよーっだ！！」


鬼「え、それは嫌です」


唐瓜「鬼灯様貰ってたのか」


鬼「謝るんでチョコは下さい・・・・・そこまで言うなら
　 今年はバレンタインにイベントをやりましょう」


茄子「え？どんなの？」


鬼「思いつきなのでどうなるか分かりませんけど」

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