【鬼灯の冷徹】第二補佐官は雪女と鬼のミックスです〜肆〜

百六十六件目 ページ18

出張帰り、集合地獄の花街にて。


ゴン「お、Aちゃんと、この前の獄卒の兄さんじゃ」


「ゴンちゃん、ヤッホー」


鬼「おや、どうも。相変わらず怪しい商売しますか。野干さんですよね」


ゴン「そう狐よ。狐の檎ちゃん。また変装して摘発して行くの？」


鬼「違います。今から閻魔殿に帰るんです」


ゴン「じゃ、ちょっと入ってってよ。ホラ、可愛いコたくさんおるよ」


「じゃあ私は帰るね」


帰ろうとしたら首根っこ掴まれた。


鬼「可愛いコならココにいるので大丈夫です」


ゴン「え、そういう関係？」


「違うからね、ゴンちゃん」


鬼「私は貴方とならあってもいいですよ」


「ソウデスカ、ソウデスカ」


ゴン「あ、ホストクラブAちゃん寄ってく？」


「ホストクラブ？そんなのあるの？」


ゴン「お、興味ある？」


「全くありません」


ゴン「スパッと言うのぉ〜。官吏さんがこうじゃ場末のホストなんか敵わんなぁ」


鬼「・・・この辺りのお店は狐が多いですね」


ゴン「そうよ。この辺りの妓楼・キャバクラ・ホストクラブの50％近くが狐で成り立ってんのよ。
　 何せ狐は渓谷揃い！美形に化けることにかけては狸狢の比じゃありませんや」


鬼「そうですね。あの世には「狐と高須クリニック」なんて諺もあるくらいですしね」


ゴン「その通り」


確か美にこだわることって意味だったよね。


ゴン「もっともワシは太鼓持ちやっとるからこんなんじゃけども」


「「愛嬌がある」って感じだもんねぇ」


ゴン「接客も細やかで上品でツンデレで狸とも人とも違う格がある。それが狐よ。
　 まぁ最終的には「お客好みの姿に変身(チェンジ)」っていう反則技使うがな」


鬼「まぁ それが狐と遊ぶ醍醐味ですからね」


ゴン「・・・なんて自慢してもこう客入りが悪いとカッコつかんなぁ。妓楼はまだしも
　 ホストクラブが閑古鳥すぎるわい」


「だから私に「ホストクラブ興味ある？」って聞いたのか」


ゴン「ガッポリ稼ごうかと」


「えげつけねぇな」


ゴン「そうだ！アンタうちのダメホスト指導してくれん？」


鬼「は？」


ゴン「Aちゃんもおいで！試しに！」


「えー・・・それって官吏に頼むこと？」


ゴン「別に法は犯しとらんじゃろ、景気回復と思って。妲己様に指導係頼まれちゃったものの
　 ワシはどうも苦手でなぁ」



という事なのでホストクラブに行く事になりました。

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