【鬼灯の冷徹】第二補佐官は雪女と鬼のミックスです〜肆〜

百五十三件目 ページ5

鬼灯side


夕食後。

今日はさすがに食堂で食べましたよ。

あの状態のAに作らせるなんてできませんから。

部屋に戻ろうと自分の扉に手をかけた瞬間、隣のAの部屋から悲鳴が。

一秒でAの部屋の扉を開ける。


鬼「どうしました！！？？」


「ほ、鬼灯・・・コレ、飲んだら小さくなった・・・・」


そこには小さくなったAが。

やっぱり・・・お決まりパターンできたか。


「え？何の薬？幼児化とかそういう類の薬？マジで、マジか！？は！？」


鬼「とりあえず落ち着いて下さい。というか説明書とかなかったんですか？」


「見た感じなかった」


そう言ってまた袋の中を漁るA。

すると小さい声で「あ」と言った。


「服に挟まれてた、説明書」


鬼「また分かりにくい所に・・・」


「アレ・・・読めない・・・そんなに目悪かったけ？」


鬼「私が読みましょうか？」


「お願いします」


Aの部屋に上がり、説明書を受け取り読んでみる。


ハロー！！
Aちゃん、元気？
少し鬼灯様借りちゃったわ、ごめんさいね。

お詫びにこの薬あげるわ。
この薬はどんな堅物な殿方も落とせちゃう魔法の薬よ。
ようは、今より見た目が幼く見えるようになる薬。
効き目は24時間。暇な時に鬼灯様と戯れるのがオススメね。
あと人によっては知能も今より低下しちゃうけど、Aちゃんなら大丈夫ね。

また今度お食事しましょうね！

リリス


「どんなのだった！？」


鬼「・・・・・えーっと」


いろいろとツッコむ所があるんですが。

まぁAがより一層可愛くなったので良いでしょう。


鬼「とりあえず、1日経てば効果は消えるそうです」


「1日も！？嫌だなぁ・・・あ、それより遊ぼう！！」


何かマズイ予感がするの私だけでしょうか？

人によっては知能が低下(多分考えが子供)になるって書いてありましたけど。


鬼「ちなみに、名前は？」


「え・・・A！」


鬼「年齢は？」


「分かんない！！」


鬼「今の仕事は？」


「仕事？」


鬼「好きな人は？」


「お兄ちゃんと、鬼灯と、烏頭と、蓬と、お香ちゃん！！」


鬼「私の事どう思いますか？」


「鬼灯の事？うーん・・・・あ、カッコいい！強くて賢くて好き！！」


あとでリリスさんにお礼しときましょうか。


「真っ赤だよ？熱？」


可愛い笑顔を向けながら額を触らないでください。

色んな意味で死にます。

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