私が噂のハツ子です。 (ページ12)

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十一話ページ12

付き合い始めて二年が過ぎようとしたとき、彼に家に来いと言われる。

予定はなかったので、彼の家に財布とスマホを持って向かう

彼の家もいったということで、お家デートのときは、私とマナ君の家を交互にして遊ぶと決めたのだ。今日はマナ君の家の日らしい。

マナ君から渡された合鍵でドアを開ける。

『ただいまぁ』

緋八「おかえりぃ～」

玄関を開けた先にあるもう一つのドアの先から、彼の声が聞こえる。

いつも通り彼が待っているソファーに向かい、マナの隣に座る。

緋八「あの…いちいちAちゃんの家から俺の家まで行くのめんどくさない？」

『うん』

緋八「その…俺と一緒の家に住まん？」

『え？』

彼は意味をわかって言っているのだろうか。
私が家にいたら、友達を家に誘えないだろうし、もし配信に私の音が載ったら、彼がやばい

明らかにデメリットしかないのだ

『それはさ、緋八にはデメリットしかないっていことわかって言ってる？』

緋八「分かっとる！でも、配信終わった後とか、特にAちゃんのこと求めてしまうんよ。今まで以上に一緒にいたい。この気持ちが、そのデメリットを超えてるから。」

彼の目は本気だった。
いつものニコニコの目はしっかりと私の顔を捉えていた。

『いいよ。』

緋八「ほんまに？！」

『うんw』

彼は嬉しそうに頬を緩ませた