七不思議？正直言ってどーでもいい。というわけにもいかないようで

聖夜の雑談(？)たいむ。 ページ15

花「今日はなんの日だ？」



いきなり現れて、ひょっこり壁から質問してくる花。

不思議に思いながら返事をしようとするも、答えが出てこない。



「えっと〜、なんの日？」



すると花は、待ってました！と言わんばかりに飛び出してきて、にっこーと笑った。



花「メリーハッピークリスマス！世界中の恋人たちがイチャイチャする日だヨ」



それを聞いて花を見た瞬間、どうして壁に隠れていたか分かった。



「さんたさん…」


花「えへ〜。どお？カッコイイ？」



花はさんたさんの格好をしていた。
何故か分からないけど、よく似合ってる。



「……で、用件は？」



仮に他の人がいないとしても、仕事中。
用がないならば、お帰りください。

そう言おうとしたけど、花がむぅっとした顔で私を見ていたのでやめておく。



花「せっかく、さんたさんがプレゼントあげようって思ったのに、早く帰れみたいな顔しないでよ」



ハリセンボンみたいに顔を膨らまして、ふてている花は、めっちゃかわいい。

でもそんなこと言うと、カッコイイでしょ、と怒られるから、ごめんごめんと謝っておく。

その言葉を聞いた後、花は人差し指を顎において聞いてきた。


花「A、ナニほしい？」



突然ほしいものを聞かれても、すぐには出てこないなぁ。

だから



「花がくれるものならなんでも」



と言う。
そしたら花は、うーんと考えたあと、きらきらした顔を私に向けた。



花「じゃあさA、目閉じて」



言われるがままに目をとじる。
なにくれるかな、と少しわくわく。

そのまま目瞑っていると、口にナニかが当たる。

そのナニかはすぐに分かった。



「〜っ！？！？」


花「いつもオツカレサマって意味のだから！じゃ、オシゴトがんばってネ」



さんたさんからのキスというささやかなプレゼント。

嬉しくて、顔が緩むのを必死に抑えて、その後オシゴト頑張りましたとさ。

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