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#82 ページ38

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昨日は何事も無く家に帰った。けどまぁ、平和な日が続く訳もなく、次の日の朝学校に行くと、伊藤くんがヤクザに襲われたことを知らされた。


三橋くんは考え込んでいるようでずっと静かだった。私も、何も出来ない自分に腹が立って授業に集中出来なかった。



「A、今日も理子と一緒に帰れ」


「え、三橋くんは?」


「俺はやる事あっから、まぁ心配すんな。俺はアイツらみてぇに怪我しねぇよ」


そう私を安心させようと優しく頭を撫でて三橋くんは行ってしまった。

...ほんとに怪我しないといいけど。三橋くんまで怪我したら、私はそのヤクザを許せない。いや、もちろん今も許せないけど。

そう思いながら理子ちゃんと家に帰った。





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次の日の朝、下駄箱で伊藤くんと出会った。松葉杖をついて顔にはガーゼやら絆創膏やらが貼ってあるけど、動けるようになったから学校に来たんだとか。

とにかく無事でよかった、なんて話しながら教室に入ると、私の席の隣に背筋を伸ばした黒髪の人が座っていた。



「......え、三橋くん!!?」


「やぁ、おはようAちゃん」



にこりと笑ってそう言うのは確かに三橋くんで。丸眼鏡を掛けて前髪は七三分け、The優等生って感じ。



「ど、どうしたんだよお前!!」


「見ての通り、僕はツッパリを辞めたんだ」


「や、辞めた...?」


「今日から僕は、東大を目指します!」



いつもより高い声でそう言うと、伊藤くんは怒ったように三橋くんを連れていく。

残された私はまだ呆然としていて、佐川くんに大丈夫っすか?と声をかけられた。



「だ、大丈夫、だけど...急にどうしたんだろ」


「あの三橋さんの事だから、何か考えがあるんじゃないですかね...急に黒髪にするような人じゃないし」


「確かに、そうだよね...」



また後でちゃんと事情を聞こう。そう思い席に着いた。







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ソウ - はじめまして!ソウです!読ませていただきました!めっちゃ面白かったです!これのおかげでまた今日から俺は大好きになりました!ありがとうございます!!( ≧∀≦)ノ (8月21日 20時) (レス) id: 8344a9dd37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるる。 | 作成日時:2019年4月30日 14時

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