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放課後、1人で帰ろうとしている三橋くんの前に立ってそれを止める。
「三橋くん、どういうこと?」
「何が?」
「ツッパリ辞めるって、それに急に髪黒くして、三橋くんはそんな事しないじゃん」
「嫌だなぁ、僕根は真面目だよ?それに従ったまでだよ」
じっと三橋くんを見るも彼は笑顔を崩さない。...ほんとにツッパリやめちゃったのかな。
そう思っていると三橋くんは小さく溜め息を吐いた。
「...俺はこれからやる事あるからよ、伊藤と一緒に帰ってくれ」
「三橋くん...!」
「はいはい、お前の大好きな三橋くんはツッパリやめたりしてねぇから安心しろ、な」
そう言っていつもの笑顔を浮かべると、三橋くんは帰って行った。
...よかった、私の大好きな三橋くんのままで。なんて思っていると伊藤くんに名前を呼ばれる。
「Aちゃん、家まで送るよ。最近物騒だし」
「う、うん、ありがとう、ごめんね」
「いいって、女の子守るのは男の役目だからさ」
そう優しく微笑んでくれる伊藤くん。やっぱり優しい、いい人だ。
今日は伊藤くんに家まで送ってもらい、何事もなく眠りについた。
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ソウ - はじめまして!ソウです!読ませていただきました!めっちゃ面白かったです!これのおかげでまた今日から俺は大好きになりました!ありがとうございます!!( ≧∀≦)ノ (2019年8月21日 20時) (レス) id: 8344a9dd37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まるる。 | 作成日時:2019年4月30日 14時