episode22 ページ24
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吉原に帰ると、そこは荒れていた。
つくづく月詠の凄さを感じる。
「銀時、いくよ」
「おう」
まず、地雷亜がいる所に向かう。
きっとそこに月詠がいるはず。
走り出したその瞬間、白い糸が吉原を覆った。
誰かが叫ぶ声と同時に燃えた。
無数に広がる炎。
これが地雷亜の出した蜘蛛の糸だということがすぐ分かった。
「Aねぇ!!建物がみんな燃えてるよ!!」
そういいながら晴太と日輪さんがこっちに向かってくる。
「日輪さん!晴太くん!無事!?」
私は慌てて駆け寄る。
これは広範囲に広がっているようだ。
「晴太、あんたも火を消すのを手伝ってちょうだい」
「うん!!」
「Aさん、ここはいいから、早く月詠の元に行ってやってくれないか」
「でも…、」
「いいから、月詠を頼んだよ」
「はい!」
、
「確か、ここら辺から叫び声が聞こえたはず!」
銀時をちらっと見る。
銀時はこちらを見ずにただ走っている。
ある建物の最上階に向かう。
真っ暗な最上階で一室だけ月明かりが指しているのが見えた。
そして人の気配もする。ビンゴだろう。
その部屋に入ると、
蜘蛛の巣にかかっている月詠と、
燃えている吉原を笑いながら見ている地雷亜がいた。
そしてゆっくり振り返り、
「やぁ、待ってたよ」
そういった。
いかにも自分の手で壊しているのが嬉しいのかが分かる。
こんなことをして何になるのだろうか。
私には理解出来ない。
月詠も捕らえて、一体何がしたいの?
「A、月詠を頼む」
「分かった」
構えを作る。
2人で地雷亜に飛びかかる。
「月詠!!」
何とかして月詠を助け出す。
幸い無事なようだ。
「銀時!後を頼んだ!!!」
私は走った。
銀時の無事を祈りながら。
、
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とみおか(プロフ) - (。・ω・。)さん» コメントありがとうございます!!土方さんかっこいいですよね( *´艸`)読んで下さってありがとうございました! (2020年4月6日 19時) (レス) id: 61b55ba5a9 (このIDを非表示/違反報告)
(。・ω・。) - 土方さんサイコーです!!この作品は面白かった (2020年4月5日 21時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
とみおか(プロフ) - 紅葉さん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて嬉しいです。読んでくださってありがとうございました! (2020年3月13日 0時) (レス) id: 61b55ba5a9 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - 面白かった。 (2020年2月19日 15時) (レス) id: fbe7a16596 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とみおか | 作成日時:2019年10月7日 23時