【ツイステ】せめて良い夢が見れますように【３】

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ケイトは自分の隣の席をポンポンっと叩いて言った。
グリムに席を取られてから立ったままだったので、特に断る理由も無く、そっちにお邪魔する事にした。

『じゃ、お言葉に甘えて…トレイ先輩、ケイト先輩。お隣失礼しますね』

トレイとケイトの横…つまりは2人の間に着席すると、向き合い座る形となり、目の前のエースとばちりと目が合った。
……ぶっっさいくで、まだ何か物言いたげな顔をしてる。

『……なに？』
エース「……別に？何もねーけど？」

見て見ぬふりが出来ず聞いてみたが、適当な返事を返され、エースはそのままアイスティーを飲み始めた。

……はあ？じゃあそんな顔すんなよ…！と口に出そうになったが、それより先に 隣のケイトが口を開いた。

ケイト「あれっ？エースちゃん、お友達取られて嫉妬しちゃった？」
エース「ブッ！？ゴホッゴホッ！！してねェし！！」
『うわっ！ちょっと！飛んできたんだけど！？』

ケイト「あはは！君たちホント面白いね〜」

エース「面白くない！」
『面白くないです！』

ケイト「あっはは！」

ケイトは再度ケラケラと笑い始めた。
ひとしきり笑うと、「まーまー。せっかく同じ学園に入ったんだから、仲良くしよーよ！とりま みんなでアドレス交換で〜！」と派手なスマホを取り出した。

エース・デュースと交換を終え、「Aちゃんも！」と、スマホ片手に身を乗り出すケイト。
『あー…』と言い渋っていると、ずっと食べる事に集中していたグリムが「コイツはそんなモン持ってないゾ」と、オムレツを頬張りながら代弁した。

ケイト「えっ、スマホ持ってないの！？マジヤバ！ 天然記念物並みにレアじゃん…！
最新機種安くしてくれるお店、紹介したげるよ〜今度スマホ選びデートとかどお？」

『はは…』

トレイ「ケイト。新入生が引いてるから、ほどほどにな」

ケイト「あはは、ごめんごめん！さ、お昼食べよっか〜」


ーーーーーーーーーー


『そういえば、この学園ってハーツラビュルの他にも寮があるの？』

昼食に手をつけながら、素朴な疑問をぶつけてみた。

デュース「ん？ああ、そうだ」

ケイト「学園のメインストリートにグレート・セブンの石像が立ってたじゃん？
あの７人に倣ってこの学園には７つの寮があるんだよ」

『へぇ〜7つも寮が…』

エース「つか、他よりまずウチの寮について教えて欲しいんすけどー。
あの『ハートの女王の法律』とかいう変なルールは一体なんなの？」

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