【ツイステ】せめて良い夢が見れますように【３】

EPISODE１ - 4 ページ31

デュース「赤、赤……それっ！
ぐわー！青になった！」

グリム「色よ変われ〜〜〜っ！それっ！
ギャー！バラが燃えちまったんだゾ！」

『ハケに花弁がくっ付く…！
あー！もう！！使い難いなぁ！！』

エース「くそっ、またペンキが手に付いた…
こんな作業やってられっか！」

薔薇を赤く塗る作業に悪戦苦闘する4人。
ケイトはそんな私達の姿に、「想像以上に要領悪いな〜、君ら」と苦笑いをした。

エース「つーか、薔薇は白いままでもよくね？綺麗じゃん」

ケイト「こればっかりは伝統だからね」

仕方ない、と 力無く笑った。


その時、ふと 思い出した。



「なぜ白いバラを赤く塗るの?」

「女王様は赤がお好きだ 白なんて首になるよ!」


あのトランプ兵達の夢……

『女王様は赤がお好きだから…』

ぽつりと呟いた私の方にエースが振り向く。

エース「は？なに？」

『あ、いや…』

ケイト「おっ！Aちゃん、物知り〜！」

「『へ？』」

2人から間抜けな声が出た。

ケイト「『なんでもない日』おめでとうパーティーの日の薔薇は、女王の好きな赤色！
クロッケーは、バットに７色のフラミンゴ、ボールにハリネズミを使うのがお決まり。
春の庭でやる花たちのコンサートでは薔薇は白。
これらはグレート・セブンの１人、ハートの女王が決めたルールなんだって。

リドルくんは歴代寮長のなかでもかなりガチガチに伝統を守ってる真面目な子だからね〜
ま、ちょっとやり過ぎなところも否めないけど…」

伏し目がちに言った最後の言葉が少し気になった。

エース「そうだ。オレもこんなことやってる場合じゃなかった。寮長に話があるんですけどまだ寮内にいます？」

ケイト「ん？まだいる時間だと思うけど…
ところで寮長のタルトを盗んだエースちゃんお詫びのタルトは持って来た？」

エース「え？いや、朝一で来たから手ぶらすけど…」

ケイト「あちゃ〜そっかぁ。
それじゃあハートの女王の法律・第５３条
『盗んだものは返さなければならない』に反してるから、寮には入れられないな」

エース「はあ？なんだそりゃ！？」

ケイト「この寮にいるからにはルールに従ってもらわないと。見逃したらオレも首をはねられちゃう。
悪いけど、リドルくんが気付く前に出てってもらうね」

エース「ちょっ、あの顔絶対本気じゃん！お前らなんとかして！」

『え゛』
グリム「ふな！？」
デュース「なんで俺達が！」

エース「頼むよ！オレ今魔法使えねえし…うわっ、来た！」

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