PROLOGUE - 21 ページ4
グリム「ゼィ…ゼィ…隣に校舎があるってのに、なんでこんな遠回りして帰ってこなきゃいけねーんだ…！？」
少しキレ気味のグリムは、肩で息をしながら さっきまで居た本校舎と自分達の寮を恨めしそうに交互に睨みながら言った。
『ほんとだよ…ふぅ、やっと着いた』
鉄門に体重をかけると、ギギ…と鈍い音を立て、ゆっくりと開けてゆく。錆だらけの門の耳障りな軋音も何も感じないくらい疲れ切った2人は、寮までのラストスパートの階段を前に一度ため息をつくと、また気合いで進み始めた。
『早くお風呂に入って、明日に備えて寝─……ん？なんだアレ？』
グリム「ふな？」
ゆっくりと階段を登りながら話していたが、寮に近づくに連れ、扉の前に何かが置かれている事に気がついた。
──…やっとの事で階段を最後まで登りきり、寮の入り口へと向かうと、置かれていたものが 木で編まれた大きな籠だったという事が分かった。
『…誰かの忘れ物かな？』
籠を前にそう呟くと、隣に居たグリムは「こんな所までわざわざ何かしに来るヤツいねーと思うゾ？」と、前足を組みながら言った。
『それもそうだね…って事は、誰かが私たちの為に置いていったのかな？』
籠の上には布が被さっており、何が入っているのかは見ただけでは分からない。誰かの忘れ物か、私たち宛の届け物か…どちらかハッキリさせる為、私は籠の前でしゃがみ込むと、布を捲り 中身を確認した。
グリム「なんだ？食いモンか！？」
『んー…食べ物では無さそうかな…？なんだろう…』
籠の中にはぎゅうぎゅうに物が詰められていた。
サテンの上質そうな袋に入った衣服。綺麗な大小様々な大きさの大量の瓶…貼られたラベルを見ると、どうやらスキンケア用品のようだ。後は、煌びやかな化粧品の数々…
そして、籠の中で一際目を引く、真っ赤な林檎の形をした香水瓶──…その側にメッセージカードがあることに気が付いた。
それを手に取ると、私はグリムにも聞こえるように読み上げた。
A 今日は私の不注意で怪我を
させてしまって、本当にごめんなさい。
お詫びには到底ならないけど、プレゼントをさせて欲しいの。
どれもお金を払って買った訳じゃないから気にせず受け取って。
その代わり以下の事を約束して欲しい。
・朝起きたら必ず1プッシュ
香水を身体の何処かに付けなさい
・朝晩のスキンケアを欠かさない。
使う順序はラベルに記載
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ぬ(プロフ) - 平凡な人さん» コメントありがとうございます(*^^*)楽観的でちょっと抜けてる監督生ちゃんと、愛重めのユウくんの今後も楽しみにして頂けると嬉しいです！ (2022年7月29日 18時) (
レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - おれんじさん» お返事遅くなりすみません！こちらこそいつもありがとうございます！(ᵔᴥᵔ) (2022年7月29日 18時) (レス) @page36 id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - ぬ、主ちゃんがかわゆいｯｯ！！ユウくんが出てきたのにはびっくりしました！ヤンデレ…ですかね？いつもありがとうございます！次も楽しみに待っておきますね！更新お疲れ様です！ (2022年7月29日 15時) (レス) id: 5666188338 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - お知らせ了解です!いつもありがとうございます! (2022年7月25日 21時) (レス) @page36 id: 1b74a0ce77 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - おれんじさん» いつもありがとうございます(*^^*)コメント頂けてとても励みになります！来週も更新出来るように頑張ります！ (2022年6月10日 17時) (レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬま | 作成日時：2022年4月18日 10時
