ヒロインは悪役につき4

１３７話　松野おそ松の場合。 ページ45

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卒業式は、とうとう明日となった。

卒業式ムードに包まれて、すっかり春らしくなった。






高校の思い出と言えば、あいつらと喧嘩したことしか思い出にない。
高校生と言えば、彼氏が出来たり、そんな青春時代を夢見ていた



しかし、あいつらのせいで散々だった





何かと文句をつけては喧嘩を吹っかけてきて、私の高校生活を無茶苦茶にされた。
けど、楽しかったと言えば。そうなのかもしれない







「よぉ」

「おそ松...。」







日直の為、朝早く学校に登校する。
もう一人の日直は＿＿＿＿松野おそ松。







「顔突き合わして喋るのって久しぶりだな」

「…まぁ、そうだね」

「しっかしアイツらズルいよなぁ
　＿長男様差し置いて、勝手にお前に思い伝えるし」

「勝手にって...」



「あの日、お前が美穂子にうざいっつって、俺らにもう関わんなっていった日。

俺ら六つ子、くっそムカついてよぉ




お前といた高校生活、なんだかんだ言って楽しかったのに。お前から拒絶されてよぉ

お前から謝ってくるまで、絶対喋らないようにしてたんだよ」





しっかりと私の目を見ながら喋っているおそ松。

つまり、互いが意地を張っていたという話なのか。
＿＿まぁ、で？という話ではあるが









「＿＿まぁ、頭の悪いお前に長ったらしい話するのもかわいそうだから。
分かりやすく言うよ？」


「誰が頭わりぃだって？！お前よりかわマシだよ」


「だぁかぁらぁ。ムードもクソもねぇな、お前。」


「なんでディスられなきゃいけねーんだよ！」







あー、久々にムカムカしてきた！

やっぱりろくなことにならねぇな！





あぁ、もう気分悪い。そう吐き捨てるとおそ松が心底ムカついたような顔をする








「＿＿＿いいか、今からマジな話すっから」




そう前置きした後、おそ松は私の方に歩み寄ってきた








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