ヒロインは悪役につき２

第５１話　服交換３ ページ46

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「騙すなんて最低」


「だーかーらー！！言い出せなかったの！」


「それにしてもチョロ松のフリしてさー、お前マジでクソだな」


「わりぃっつってんだろ！だって...お前が...。き、キス...のあと...何事もなかったように接してくるから...。どう思ってんのか知りたかったから」


「お前の赤面なんて気味が悪いだけなんだよクズ松。もじもじすんなうざい」





本当に最低だ。破滅すればいいのに。

今まで私がチョロ松だと思っていた男は実はチョロ松のフリをしたおそ松だった。
まじで死ね。



おそ松と言い合っていると、隣で歩いている灰色のパーカーを着たチョロ松の不機嫌そうな顔に目が言った




「おい、チョロ松。なんだよ」


「別に、俺たちの見分けもつかなくて簡単にキスされるマヌケなもやし女に飽き飽きしていただけ」


「うっさいなーー！もとからお前らにこれっぽっちの興味なかったんだから仕方ないでしょ？それに、キスの事はもう忘れたいの！」


「マヌケ女！」


「黙れ童貞！」




右も左も松。
こんなにうざい事はない。




こいつらと喋っているだけでイライラする

不愉快、不機嫌、うざい





「あのさー……。で、実のところどうなの...。初めてだったの？」


「しつこいなー」



おそ松が聞いてくる
応える気なんてさらさらない。耳を塞いで早歩きして、拒絶する



初めて？

初めてですが何か？



ファーストキスがどーのこーのなんて乙女じゃあるまいし
しかもあれはアイツの嫌がらせ。ノーカンだ、ノーカン





「...お前さ。もう少し警戒心持てよな」


「チョロシコスキーには関係ないってば！！お前は親父が！保護者か！もう二度とそんな隙与えないから安心したら？」






何やら不満そうなチョロ松とおそ松



口を尖らせるな気持ち悪い



関係ないだろ馬鹿野郎めが
一回死んで来いよクズ童貞野郎共





「関係なくねぇし」


「何がどう関係あるの」



おそ松がいじけた声を発した
ぎろりと一睨みする。それに屈しずにおそ松は言葉を続ける









「お前みたいなクソ下品な女を間違えて襲っちまったら、その襲った男が可哀相だっつってんの」





「余計なお世話だ馬鹿野郎！！死ね！！」





真顔で何を言うんだ此奴は


イライラして不愉快で、まじでムカつく





「しょうがないから家まで送ってやる」

「勝手にしたら」




やっぱり保護者気取ってんだなクソ共め




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