ヒロインは悪役につき２

第４０話　久々の本編更新 ページ26

(リクエストのことも本編の一部として進めていきます)


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新学期



六つ子と関わって色々あった
予行練習デート、図書館で一緒に勉強、看病して看病されて、ゲーセンで遊んで、猫カフェで会って、体育館、エレベーターに閉じ込められて、雨宿りして


…そして何故かキス(？)されて



思い返せばいい思い出など一つもない

不運やトラブルをどんどん持ってくる六つ子と離れ離れになるチャンスがあるのは新学期
つまりクラス替えだった



桜子たちと掲示板の前まで行った



もう散り終えた桜の花びらを踏みしめ、わたしは張り出されたクラス表を見た




「あ、私とA。クラス離れちゃった〜最悪」

「うわ。本当だ、最悪じゃん。仲いい子いるかな」



桜子たちとはクラスが離れてしまった
高校１年生のときからクラスが同じだったから、残念だ



「あ、一松くんと十四松くんが同じクラスだ」


私は急いで掲示板を見てみた
お願いします神様。お願いですからあの六つ子と同じクラスにならないようにしてください。



私の願いもむなしく、神様は最悪の人材を私と同じクラスにした




「...私は…、チョロ松…くん、とおそ松くん」

「やっぱりバラバラになるんだねぇ」

「...桜子って一松...くんのこと好きだったよね？」


まるで他人事のように声を漏らす桜子に対して私は質問してみた
桜子をはじめとする女子は六つ子のことをカッコいいとほめていた。あいつらはモテていた


だが



「ううん。もう飽きたっていうか、よくよく見るとそんなカッコよくないよね！六つ子ってだけて少し色眼鏡使ってたかも」

「...っぶは！確かに」

「でしょー、？ほかのみんなも言ってるよ。六つ子ブームは去ったって」





哀れ松野家兄弟

お前らのブームはもう去った
だいたい前からおかしいと思ってたんだ




教室に行ったら馬鹿にしてやろう





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「てめーと同じクラスとか最悪すぎてケツ毛燃えるわこのドブス」

「美穂子ちゃんと離れたのにお前と一緒とか最悪なんですけどこの疫病神」



「るせーっ！トト子と一緒だからいいじゃん。しかも、それはこっちの台詞なんですけど。お前らのブームは去ったんだから調子乗ってんじゃねぇ、一発屋！」




「「死ねクソ女！」」




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