押し倒してキス2 ページ24
・
袖を戻し終えたおそ松は私を舐めまわすように見てくる
気持ち悪いのなんのって
「お、おかしい!色気が全くない…だと?!」
「ざけんなおそ松!ぶち殺すぞ!」
「お前実はオスなんじゃね?」
「はぁぁぁぁ?!せいぜいほざいとけおそ松!お前だってヒョロッヒョロの女男だろーが!」
「…ふーーん」
いつもの売り言葉に買い言葉だった
何故かおそ松は私がおそ松の事を「女男」と言ったことが気に喰わないようだ
いつも死ねとか馬鹿とか言っているのに、何故そんな些細なワードに反応したのかは謎だ
ジト目でコチラを睨んでいるおそ松に「何?」と取りあえず返しておいた
「女男ねぇ」
「は?何なの、おそ松」
おそ松は、というより六つ子は他の男子に比べて若干細身だ
ひょろっひょろの女男
「よっこらせーっと」
「う、お」
呑気な掛け声と共に私の肩は押された
何の覚悟もしていなかった私の体は簡単に傾いて床に寝転がらされた
「...っは、その女男に簡単に押し倒されるって…どうなの?」
「え、何怒ってんの?」
「怒ってねーし」
「はぁーー?!額に怒りマーク浮かべながら何言ってんだよクソ童貞が」
「それより、この状況やばいとか思わないわけ?」
「は?」
この状況?
おそ松がさしているのは私がおそ松に押し倒されている状況のことだろうか
何故、やばいと思う必要があるのだろうか
顔をみれば下品な言葉で罵り合う相手に、やばいもクソもあるのだろうか
そもそもこいつはどういう感情で私を押し倒しているのかがさっぱり分からない
あぁ分からないことだらけで混乱してきた。とりあえずさっさと退けよクソ馬鹿野郎
「もし、これが俗に言う『やばい』状況だとしても。童貞のお前には何もできないじゃん。」
「...お前一回だけ死ねばいいと思う」
「そりゃ、その言葉そのまま返…」
イライラとした表情で見下ろしてきたおそ松の顔が急に近くなった
唇の違和感に気が付くのに時間がしばらくの時間をかけてしまった
えぇえええええええ
キスされている。誰に?童貞に。童貞のおそ松に。
抵抗しようとおそ松の肩を掴んで引きはがそうとする
掴んだ方が想像より分厚くて、なかなか引きはがせない
「ぐ……」
しかも長い
なんなんだろうかコイツは
何がしたいのかがさっぱり分からない
いやがらせか
そうだとしたら質が悪い
・
481人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もぐりんちょ(プロフ) - もう神しか言えないよね。ウンウン最高だよね。ウンウンウン むつごと(まだおそとトドだけど)キスするなんて幸せだよね。 ウンウンウンウン (2017年3月28日 13時) (レス) id: c3278024c2 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカス(プロフ) - ト、トド松と…事故ちゅー?!うわぁぁ!!もう最高です!!! (2017年3月28日 13時) (レス) id: d1d5601469 (このIDを非表示/違反報告)
SAI(プロフ) - この作品の世界観大好きです!更新楽しみにしています!無理せず頑張って下さい!応援しています(o^^o) (2017年3月26日 11時) (レス) id: fe1261959e (このIDを非表示/違反報告)
闇松(プロフ) - この作品大好きです!更新頑張って下さい!後○○してみたシリーズで「もしも夢主がナンパされてたら?」をお願いします! (2017年3月20日 22時) (レス) id: 60f348ae92 (このIDを非表示/違反報告)
*白夜兎*(プロフ) - あ、またまたご迷惑掛けると思います。←○○シリーズで(甘えてみた)お願いします。無理だったらいいんですよ!?← (2017年3月20日 20時) (レス) id: 13ae58adc3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ