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上忍夫婦は大切に育ててくれた
無理に忍者になれとは言わず。なりたいものになれと言ってくれた
頑なに喋ろうとしない私をやさしく育ててくれる
「パパ、ママ、ありがとうございます」
ポツリとつぶやいた言葉に二人が目を丸くしてその瞬間泣き崩れた
二人に抱きしめられた時、瞳がカァッと熱くなった
私は、里が崩壊していくのを見た
九尾の狐が里を破壊する姿、その任務に向かう二人
九尾の尾に貫かれたミナトさんとクシナさんそしてベットに寝かせられた小さな男の子
いつ、いつ、？
家のカレンダーにはあと三日の日付が書かれていた
「A！！A！！」
ハッとした瞬間、心配そうな二人の顔が現れた
アニメで見たシーンとはいえ実際見ると心にくるものがある
「急いで火影様のところに」
「ええ、行きましょうか」
二人に連れられて火影の部屋に連れてこられた。そこには、ミナトさんと三代目火影がいた
「千里眼が発動したって？」
「ええ、確かに緑に」
「何を見たんじゃ」
本当のことを言うべきか？
いや原作を変えてはいけない
「たくさんの砂があってそこに家があるの
パパもママも突然居なくなって、とっても怖かったの」
「砂の国だね
聞いてくれるかいA、君の瞳は」
「いろんなものが見える」
私が答えるとその場にいる全員が驚く
今までウンともすんとも言わなかった子供がいきなり喋り出したんだからそうなるだろう
「ママ、お腹すいた」
この場に居たくなかった
罪悪感でいっぱいだったから
無邪気な子供のわがままだと判断したのかあっさりと解放された
その日の夜は全然眠れなかった
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作者名：４ドドド | 作成日時：2017年12月31日 18時
