Call My Name ！ Ⅱ (ページ28)

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　放課後、部活がないからまっすぐ朱センパイを迎えに行った。そしたらセンパイ方が集まって勉強してた。なんでも、期末テストの勉強会らしい。これがまた面白い。

「これは………ぶたじる」

「ちっがーう！豚汁、って読むの！」

「ぶっ」

　桜センパイが珍回答をする朱センパイの頭を教科書で叩く。それをみて思わず笑みをこぼす。センパイは本当に勉強が出来ないらしく、さっきから何度も桜センパイに叩かれてる。

　それだけじゃなく、森山センパイも笠松センパイもバスケと違ってお互いのわからないところを相談したり、絢センパイの「感覚で解け」みたいな対応も見てて面白い。本当にこの人達は仲良しだなあ、なんて考えながら見てるのが楽しいのだ。

「朱センパイは何も教えてないんすか？」

「ううん、朱ちゃんは英語担当、英語だけは100点だからね、いつも」

「だけ…………」

「そうなんすか～！？俺も英会話は得意なんす！共通点ありますね～流石俺の朱センパイ♪」

「See you in English」

「…え？しーゆー？」

「fool」

「あっ、今バカにしたっしょ！！！！センパイの意地悪～！」

「馬鹿丸出しだな」

「というか大人気ないな………」

「うるせえぞ黄瀬ェ！」

　そんな会話をしながら、勉強会は楽しく行われていた。