Call My Name ！ Ⅱ (ページ17)

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「笠松センパイ！」

「セェイ！」

「「「きゃぁぁぁぁぁぁ！」」」

　女子たちの対応について話し合ってると、ミットの前で黄瀬がボールを高く上げた。それと同時に飛んでいた笠松がスパイクを決める。そして上がる女子たちの悲鳴みたいな声達。

「黄瀬くんかっこい～～～～！！！！」

「笠松く～～～～～～ん！！！」

「こっち向いて～～～～～～！！！！」

「汗拭いてる～～～～～～！！！！」

　きゃぴきゃぴとする女子たちに若干引く。なんか笠松ファンも地味に多いし汗拭いただけでそんなになる…………………？？

　全然理解できない。そんなことを思ってると服で汗を拭う黄瀬と目が合った。

　＊＊＊

　つまんねー、そう思った。
　ネット越しには坊主の男たち＿＿＿確か野球部。対峙しててわかる。もう試合を諦めてる。

　ちら、と点数板を見ると"5｜18"と記されてる。今は二セット目。一セットは勿論俺らが取った。当然だ、こちらの身長の平均は184、加えてあちらは170もない。基本的スポーツってのは身長があってナンボだしなにより俺がいるチームが弱いわけない。

　そんな当然の状況なのに女子たちは点を入れる度に騒ぐ。まあ当然といえば当然だしいつものことだけど、二セット目ともなると流石に飽きる。…………まあ森山センパイはずっとキメ顔で居るんだけど。

　

「あ、鷹村先輩！」

「………！」