お前はもう俺たちの虜【HE☆VENS】

タイトル９ ページ9

「どうやら本当らしい…｣


「そんなぁ…僕、嫌だよ…｣



「…………｣



『みんな…どうしたの？いつもよりテンション低いよ』



「あ……A｣


「……Aだね｣



「………Aだ｣



『ちょ、何よ…』



「…僕たちを見捨てるんでしょ？｣



「………ST☆RISHの作曲家になるんだろ…｣



「A、何故なんだ｣



『は？ST☆RISHの作曲家はもういるじゃない。私がいくわけないでしょ、』



「え………？｣



「……でも、ナギが…｣



『ナギが何よ』



「シャイニング事務所の社長と会話してるのを聞いた…と｣



『あぁ…いや、あれは……私と七海さんがコラボして曲をつくってほしいって言われただけだし』



………………………



「えぇぇぇっ！？｣



「｢……ナギ…｣｣



「う…っ、ごめんなさぁい…｣



「……良かった｣



「いや、良くない。A、その仕事うけたのか？｣



『まだ受けてないけど、悩み中なんだよね…』



「その仕事、うけろ｣


「………瑛一？｣


「ちょっと、なんで！？｣


「いろんな経験をしたほうが成長できるだろ？AもいつまでHE★VENSの作曲家ができるかわからないからな｣


『瑛一…うん、わかった…仕事、うけてくる。ありがとう！』



「………いつまで｣


「いつまで一緒にいられるのかな…｣



「……さぁな｣

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