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さ「あ〜ん」

『あ〜ん…』

恥ずかしそうに目を伏せながら

俺にあ〜んをしてくれるA

さ「うっま」

『よかったです』

さ「本当に毎日食べたい」

『毎日作りますよ』

さ「まじ…?楽しみすぎ」

えっ俺こんな幸せでいいの…?

『もうすぐ休み終わりますね』

さ「もう終わるのか」

Aと昼を一緒に食べるようになってから

時間が過ぎるのがとてもはやい。

さ「仕事もどるかぁ〜!!」

『そうですね』

2人で大きく伸びをして

俺たちは仕事へ戻った。





『もう着いちゃいましたね』

今日は、俺の仕事が終わるのが遅くて

帰りに寄り道をする時間がなかった。

今日はあまり喋れてない気がして、

できるだけ2人で居たくて

電車ではなく歩いた。

歩幅もいつもより小さくした。

それでも時間が進むのが早くて

もうお別れの時間だ。



繋いでいる手を離したくない。

そんな感情ばかりが俺を支配する。

『さとみくん、少し痛いです』

どうやら、手に力を入れていたらしい。

さ「ごっごめん!大丈夫か?」

なにをやってるんだ俺は。

困らせてばかりの自分が情けなくて

フッと手の力が抜ける。

そしてAの手も

俺の手の中からスルリと

抜けていってしまった。

Aの手の温もりがない俺の手は

風にさらされて寂しい。

いつの間にかAはもう門の中に入っていて

俺とAを隔てる門の黒い柵は

とてもとても高く思えた。

『さとみくんおやすみなさい』

さ「うん、おやすみ」

『また、明日』

そう明日があるんだ。

明日会えるんだから。








俺は馬鹿だった。

気持ちが大きくなりすぎて、

この関係の成立している訳を忘れていた。

俺たちの明日が来ないこと。

気づかなかったんだ

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ネコ日和。 - おもしろかった…!!!!! (2022年8月20日 14時) (レス) id: 18b130b5d8 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - イチゴさん» ありがとうございます!ほかの作品の方も是非見てください! (2019年6月4日 15時) (レス) id: 2420525602 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - 文章のかき方がタイプすぎました!面白かったです! (2019年6月4日 4時) (レス) id: 78d13a8595 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - みるはさん» 最後まで見てくださりありがとうございました! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 2420525602 (このIDを非表示/違反報告)
みるは(プロフ) - いいお話でした!完結までお疲れ様でした!ほかの作品も頑張ってください! (2019年6月2日 23時) (レス) id: a6180f1bc4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はな | 作成日時:2019年5月19日 23時

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