08 対立 ページ9
面倒臭い。
その言葉に武士は衝撃を受けた。
鉄也は元々違う世界のヒーローだが、今は大切な仲間である。
もちろん大我とナーガもそうだ。
だが、そう思っていたのは自分だけだったのだろうか。
「面倒臭いって、あんた。
本気で言ってんのかよ」
「本気に決まってんだろ。
この広い場所で誘拐してんだ、探すのも一苦労だろうが」
頭にカッと血が上った。
「てめぇ、仲間が拐われてるんだぞ！
それも敵じゃなく仲間だと思ってた奴にだ。
何面倒臭いとか言ってんだよ！」
思わず大我の胸倉を掴んで叫ぶ。
熱くなっている武士とは反対に、大我はどこまでも冷ややかだ。
「俺はてめぇらの仲間になったつもりはねぇ。
利害が一致してるから一緒に行動しているだけだ」
武士は目の前の男を全力で殴りたくなった。
それをしてはならないという理性がきちんと働いていなければ、彼は大我を確実に殴っていただろう。
「……そうかよ」
だがその代わり、大我を乱暴に突き放した。
「だったら俺、悪いけどあんたとは組めない」
それだけ言って、武士は大我に背を向ける。
大我は追わなかった。
☆☆☆
ナーガは鉄也を担いで外へ出た。
太陽エネルギーを充電した鉄也がナーガの手から抜け出し、訊く。
「どういうつもり？
勝手に外に出るなんて」
「鉄也のエネルギーが底を尽きそうだったから外へ来た」
「それは分かってる。
僕が訊きたいのはどうして武士や大我に何も言わなかったのかってことだ」
「そうしている時間はないと判断したからだ」
問い詰める鉄也にナーガは淡々と答える。
その姿から彼に悪気はないのだということは分かる。
だが、それとこれとは別だ。
「君は僕達がいなくなったことであの二人が心配すると思わなかったの？」
「心配、とは何だ？」
純粋な疑問の声でナーガが問い返してくる。
鉄也は言葉を失った。
ナーガが感情を持たない種族だということは鉄也も聞いていた。
しかし、ナーガはそれを求めているのだから、ある程度の感情に対する知識はあると思っていた。
彼が「大丈夫か」と訊いてくれた時、確かに自分を心配している雰囲気を感じたのだから。
「……君が僕をここに連れて来ようと思ったのは、どうして？
それは心配してくれたからじゃないのか？」
鉄也が訊くと、ナーガは顎に手を添えて考えた後、口を開いた。
「恐らく、あれは不安という感情だと思う。
エネルギー切れを起こした鉄也は死んでしまうのではないかと思って」
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つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは、明けましておめでとうございます(二日遅れ)。 お疲れ様、そして返信遅くなってごめんなさい。 お仕事、すぐに始まるんだね……大変だ。 リナの小説読んだよ！ 続きが気になって仕方ない(笑) でも無理しないでね。 いい一年にしよう！ (2018年1月3日 0時) (
レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様でしたm(__)mそして……完結おめでとう(*≧∀≦*)いやー…よかった(〃ω〃)あたしは好きだ(〃ω〃)短編小説頑張ってなv(^o^)あたしもがんばりますv(^o^)完結目指して… (2018年1月3日 0時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)m紅白見ていた。新年から仕事(。´Д⊂)マジ泣きそうΣ(゜Д゜)更新続きを書き終わりました。また時間みてやりますm(__)mよいお年を(*≧∀≦*) (2017年12月31日 20時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは。 お疲れ様！ 仕事納めがあったんだね。 ゆっくり休んでね。 小説はいよいよ最終決戦です。 リナも無理しちゃ駄目だよ。 体調に気をつけてね。 よいお年を！ (2017年12月31日 20時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)mありがとう(///∇///)今年最後の夜勤終わったm(__)m更新遅くなるけど話書くからm(__)m話ありがとう(///∇///)無理しないでね(。´Д⊂)体調崩さないでね(。´Д⊂) (2017年12月30日 20時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つっつまー | 作成日時：2017年11月19日 0時
