05 分かれる ページ6
四人の行動はそれぞれ違ったが、考えていることは同じだった。
それは警戒である。
いつ襲われてもいいように戦闘体勢に入ったヒーロー達の耳に、少女の声が響いた。
「警戒してるのね。
仕方ないわ、本当に仕方ない。
だけど、気にしないの。
皆探してるけど、見つからないわ」
少女の声は響き渡り、四方八方から聞こえてくるように感じる。
「見つからない、ね。
俺達には君が見つけられないってことか？」
武士が少女の声に向かって尋ねるが、返答はなかった。
場違いな程に爽やかな風が四人の間を吹き抜けていく。
どうやら少女はもういなくなってしまったらしい。
この時、少女の指した「見つけられないもの」が何なのか、誰も正確には理解出来ていなかった。
「……どうやら、またここを歩き回る作業になるようだな」
安全だと判断したのか、大我が遺跡を見上げて言う。
他の者もつられて遺跡を見上げた。
武士は視線を動かし、大我といた先の崩れた扉を見つけた。
予想以上に高いところにある。
普通の建物の四、五階はありそうだ。
わざわざ戻る必要はないだろう。
「皆、ここから中に入れる」
ナーガが人が一人通れそうな通路の傍で言った。
大我と武士はナーガと通路へ入っていったが、鉄也は思わず足を止める。
「鉄也、大丈夫か」
ナーガが訊いてくる。
鉄也は僅かにうつむいた後、顔を上げてナーガに微笑んだ。
「大丈夫だ。
行こう」
遺跡の中に全員が足を踏み入れる。
通路はまるで迷路のようで、分かれ道にぶつかった。
「二手に分かれるか」
大我が全員に問いかけると、武士は言った。
「じゃ、俺は少年と行くぜ。
知り合いのほうがやりやすいから」
「分かった。
では俺は大我と組む」
ナーガがあっさりとそれを承諾し、大我も鉄也も異論はないとばかりに頷いてお互いに背を向けた。
武士と鉄也が通路を歩いている時、先に口を開いたのは武士だった。
「なぁ、少年。
ここに入ってきても良かったのか？」
太陽エネルギーは充電出来ないぜ、と武士が言ったのを聞いて、鉄也は返した。
「やっぱり、武士は分かったんだね」
「俺だけじゃない。
多分あいつらも気付いてた。
けど、そうだって確信出来なかっただけだろ」
鉄也はそうかも、と彼の主張を受け入れた。
探偵を生業にする男なのだ、観察眼は自分よりあるだろうと判断しているのだ。
残念なことに、鉄也は武士が探偵業に勤しんでいる姿を見たことはないのだが。
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つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは、明けましておめでとうございます(二日遅れ)。 お疲れ様、そして返信遅くなってごめんなさい。 お仕事、すぐに始まるんだね……大変だ。 リナの小説読んだよ！ 続きが気になって仕方ない(笑) でも無理しないでね。 いい一年にしよう！ (2018年1月3日 0時) (
レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様でしたm(__)mそして……完結おめでとう(*≧∀≦*)いやー…よかった(〃ω〃)あたしは好きだ(〃ω〃)短編小説頑張ってなv(^o^)あたしもがんばりますv(^o^)完結目指して… (2018年1月3日 0時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)m紅白見ていた。新年から仕事(。´Д⊂)マジ泣きそうΣ(゜Д゜)更新続きを書き終わりました。また時間みてやりますm(__)mよいお年を(*≧∀≦*) (2017年12月31日 20時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは。 お疲れ様！ 仕事納めがあったんだね。 ゆっくり休んでね。 小説はいよいよ最終決戦です。 リナも無理しちゃ駄目だよ。 体調に気をつけてね。 よいお年を！ (2017年12月31日 20時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)mありがとう(///∇///)今年最後の夜勤終わったm(__)m更新遅くなるけど話書くからm(__)m話ありがとう(///∇///)無理しないでね(。´Д⊂)体調崩さないでね(。´Д⊂) (2017年12月30日 20時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つっつまー | 作成日時：2017年11月19日 0時
