39 リアル・ヒーローショー ページ41
こいつ、前よりも強くなってやがる。
スナイプは舌打ちをする。
力も動きも、確実に前回から上がっていることくらい、スナイプにとっては想定内ではあった。
ウイルスは常に進化する、それは医者としての常識である。
だが、ここまで目覚ましいとは思っていなかったのだ。
「ちょっとやばいかもな……これ」
時を同じくして、ポリマーが切羽詰まった声で呟いたのをテッカマンは聞き逃さなかった。
「大丈夫か、武士」
「俺自身はな。
ただ、転身していられる時間がほとんどない」
武士がポリマーでいられる時間は46分1秒の間だけだ。
ここに来るまでの戦闘時間も合わせると、既にかなりの時間が経っていた。
テッカマンが解決策を巡らせようとした時、Aが両手剣でテッカマンを斬ろうと踏み込んでくる。
咄嗟にテックランサーで防ぐものの、テックランサーが弾かれて遠くへ飛んでいってしまった。
「城二、使え!」
それに気付いたサソリオレンジがキュースピアを投げてテッカマンに渡す。
テッカマンは短く礼を述べ、キュースピアでAに挑んだ。
『イッカクジュウキュータマ!』
『セイ・ザ・アタック!』
得物がなくなったサソリオレンジはキュータマを使って新たな武器を出現させる。
ヘビツカイシルバーも意識を集中させてヘビツカイキュータマをダークキュータマに変化させ、ヘビツカイメタルとなった。
「まだ悲観するには早いよ!」
キャシャーンがそう言ってフレンダーと共に蹴りを放つ。
異形がまとめて吹き飛ばされ、ペガスが腕からレーザービーム状の銃弾を撃ち込んだ。
異形が消える。
「……みたいだな!」
今度は活気のある声で、ポリマーが言った。
ガッチャマンが異形を倒しながらAに近付き、拳を握る。
Aは両手剣を振り回し、ガッチャマンはそれをかわしつつ拳を、蹴りを入れていく。
Aがうっとりした声で告げた。
「あぁ、楽しいわ、本当に楽しい。
たくさんのヒーローと戦える。
そして、ショーを間近で見ることが出来る……」
そんなAに、ガッチャマンは断言した。
「お前にとって戦いがショーだと言うのなら、確かにこれはヒーローショーだ。
しかし、お前は大事なことを忘れている。
それは……ショーには必ず、終わりがくるということだ!」
ガッチャマンが放った正拳突きが、Aの体に刺さる。
幼い体が中を浮き、倒れ込んだ。
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つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは、明けましておめでとうございます(二日遅れ)。 お疲れ様、そして返信遅くなってごめんなさい。 お仕事、すぐに始まるんだね……大変だ。 リナの小説読んだよ! 続きが気になって仕方ない(笑) でも無理しないでね。 いい一年にしよう! (2018年1月3日 0時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様でしたm(__)mそして……完結おめでとう(*≧∀≦*)いやー…よかった(〃ω〃)あたしは好きだ(〃ω〃)短編小説頑張ってなv(^o^)あたしもがんばりますv(^o^)完結目指して… (2018年1月3日 0時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)m紅白見ていた。新年から仕事(。´Д⊂)マジ泣きそうΣ(゜Д゜)更新続きを書き終わりました。また時間みてやりますm(__)mよいお年を(*≧∀≦*) (2017年12月31日 20時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは。 お疲れ様! 仕事納めがあったんだね。 ゆっくり休んでね。 小説はいよいよ最終決戦です。 リナも無理しちゃ駄目だよ。 体調に気をつけてね。 よいお年を! (2017年12月31日 20時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)mありがとう(///∇///)今年最後の夜勤終わったm(__)m更新遅くなるけど話書くからm(__)m話ありがとう(///∇///)無理しないでね(。´Д⊂)体調崩さないでね(。´Д⊂) (2017年12月30日 20時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つっつまー | 作成日時:2017年11月19日 0時