28 遭遇 ページ30
「やっぱりここだったか」
大我は廃病院に入るなりそう言った。
ずっとそうしていたのだろう、モニターを見つめている黎斗が大我のほうを見もせずに言う。
「勘違いしないでくれ、花家先生。
私は西馬ニコに呼ばれたからきただけだ」
「だろうな。
ま、どうせてめぇはヒーローのデータ収集もしたかったんだろ。
WIN-WINならいいんだけどよ」
「流石は花家先生、察しが良くて助かる」
黎斗はモニターを見つめつつ言った。
ヒーロー達はVRの機械を使っているらしく、綺麗に並んで寝ている。
フレンダーには犬用のVRがつけられていた。
しかし、ここにはニコと笑の姿が見当たらない。
黎斗に訊こうかとも思ったが、これ以上彼に何か言うと怒られそうだったので止めておいた。
黎斗がデータを取り終わって満足したところで大我はようやく黎斗に訊く。
「ニコ達を知ってるか？」
「私がデータ採取をしていた時に人知れずいなくなっていたぞ。
遊びに行ったんじゃないのか？
では私はこれで」
黎斗はそう言い残して消える。
バグスター特有のワープだ。
大我は病院が探していたということを伝え忘れていることに気付いたが、まぁいいか、と思い直した。
どうせ怒られるのは黎斗だけなのだから。
☆☆☆
騒がしいゲーム音が鳴り響く、薄暗いゲームセンターにニコと笑はいた。
いくらかニコに誘われてゲームをしたが、あまり笑の心は掴めなかったらしい。
途中で「もういいよ、飽きたし」と言って、笑は辞退した。
しかし勝手に外に行く訳にも行かず、笑は楽しそうに人々とゲームを遊ぶニコを眺めていた。
そんな中、幼い少女がこちらに寄ってきた。
たった一人でいる少女は、ゲームセンターにいるのに似つかわしくない。
少女は訊く。
「楽しい？」
「ううん、それ程でもないかな」
笑が答えると、少女は告げた。
「それじゃあ、楽しくしてあげる」
「それって……」
「笑、行くよ！」
どういう意味、と笑が少女に訊く前にニコが駆け寄ってきて、腕を掴んで走り出す。
ゲームセンターから出たニコは笑の腕を離し、廃病院への道を歩いていく。
「何であの子から逃げたの？」
「気付かなかったの？
あいつ、明らかにやばかった。
多分あいつがAなんだと思う」
笑の問いに答えるニコの表情は険しいものだった。
ニコにも分かってしまう程の邪悪な気配があの少女から漂っていたのだ。
しかし、笑はそれに気付いていない。
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つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは、明けましておめでとうございます(二日遅れ)。 お疲れ様、そして返信遅くなってごめんなさい。 お仕事、すぐに始まるんだね……大変だ。 リナの小説読んだよ！ 続きが気になって仕方ない(笑) でも無理しないでね。 いい一年にしよう！ (2018年1月3日 0時) (
レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様でしたm(__)mそして……完結おめでとう(*≧∀≦*)いやー…よかった(〃ω〃)あたしは好きだ(〃ω〃)短編小説頑張ってなv(^o^)あたしもがんばりますv(^o^)完結目指して… (2018年1月3日 0時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)m紅白見ていた。新年から仕事(。´Д⊂)マジ泣きそうΣ(゜Д゜)更新続きを書き終わりました。また時間みてやりますm(__)mよいお年を(*≧∀≦*) (2017年12月31日 20時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは。 お疲れ様！ 仕事納めがあったんだね。 ゆっくり休んでね。 小説はいよいよ最終決戦です。 リナも無理しちゃ駄目だよ。 体調に気をつけてね。 よいお年を！ (2017年12月31日 20時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)mありがとう(///∇///)今年最後の夜勤終わったm(__)m更新遅くなるけど話書くからm(__)m話ありがとう(///∇///)無理しないでね(。´Д⊂)体調崩さないでね(。´Д⊂) (2017年12月30日 20時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つっつまー | 作成日時：2017年11月19日 0時
