26 忠告 ページ28
大我の予想通り、ヒーロー達は多少の危険など気に留めようとしなかった。
言い争いになりそうなところで、タイミング良く緊急通報が鳴る。
大我は動かないようヒーロー達に言って、廃病院を出て行った。
大我が去った少し後、健が今回は大我と一緒に行かなかったニコに頼んだ。
「ニコ、大我がどこに行ったのか教えてくれないか。
手助けがしたい」
「駄目。
あんたはここにいるのが大我にとって一番の手助けだよ」
「しかしだな……」
ニコは健の頼みを斬って捨てる。
それでも食い下がろうとした健に声をかけたのは武士だった。
「おっさん、ただでさえ俺達は前回の怪我が全快してないんだ。
今は大人しくしてようぜ？」
普段なら健の意見に同調してきそうな彼がそう言ったことに健は少なからず驚いた。
何かあったのだろうかといぶかしんだが、至っていつも通りに思える。
健は自分の拳をぐっと握った。
別段おかしなところはない。
腕は自分の意のままに動くし、痛みを訴えてくることもない。
ゲーム病のことを健は詳しく把握してはいないが、これで戦えないというのが不思議だった。
「……これは」
不意に城二が声を上げた。
何か調べ物をしていたらしく、ディスプレイが浮かんでいる。
「城二、それは何だ？」
ナーガが問うと、城二は答える。
「ゲーム病についての記事だ。
大我が簡単に教えてくれたことが詳しく書いてある。
……それで、私が特に気になったのはここだ」
全員が城二が指差した部分の記事に目を通す。
やがてスティンガーが言った。
「最終的に患者は消滅する、か。
確かに恐ろしいな」
「しかも、バグスターと戦えば戦う程ウイルスは体内に侵入してくる、とも書いてある。
大我は適合手術というのを受けているから無事なようだが、今の私達が戦った場合は……」
城二はそこで言葉を切ったが、彼が次に言う言葉は誰もが簡単に想像出来るものだった。
武士は昨日の大我を思い出す。
「友人の忠告をちゃんと聞き入れるなら」と言った彼は、誰かが消滅したのを見た経験でもあるのだろうか。
きっとあるのだろう。
だから大我は自分達を止めたし、武士はそれに従ったのだ。
「まさか、何も出来ないとはね……」
鉄也が悔しそうに言う。
それはまさしくヒーロー達の心境を代弁するものだった。
ニコはそんな彼らを見て、少しうつむき、顔を上げて部屋から出る。
それに気付いた笑は、ニコに見つからないように配慮しながら後を追った。
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つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは、明けましておめでとうございます(二日遅れ)。 お疲れ様、そして返信遅くなってごめんなさい。 お仕事、すぐに始まるんだね……大変だ。 リナの小説読んだよ！ 続きが気になって仕方ない(笑) でも無理しないでね。 いい一年にしよう！ (2018年1月3日 0時) (
レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様でしたm(__)mそして……完結おめでとう(*≧∀≦*)いやー…よかった(〃ω〃)あたしは好きだ(〃ω〃)短編小説頑張ってなv(^o^)あたしもがんばりますv(^o^)完結目指して… (2018年1月3日 0時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)m紅白見ていた。新年から仕事(。´Д⊂)マジ泣きそうΣ(゜Д゜)更新続きを書き終わりました。また時間みてやりますm(__)mよいお年を(*≧∀≦*) (2017年12月31日 20時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは。 お疲れ様！ 仕事納めがあったんだね。 ゆっくり休んでね。 小説はいよいよ最終決戦です。 リナも無理しちゃ駄目だよ。 体調に気をつけてね。 よいお年を！ (2017年12月31日 20時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)mありがとう(///∇///)今年最後の夜勤終わったm(__)m更新遅くなるけど話書くからm(__)m話ありがとう(///∇///)無理しないでね(。´Д⊂)体調崩さないでね(。´Д⊂) (2017年12月30日 20時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つっつまー | 作成日時：2017年11月19日 0時
