25 凶報 ページ27
もしかして地雷踏んだかな、俺。
武士は大我を見て思う。
どこか寂しげで、何かを悔いるような声で自嘲的に笑った大我が危うく思えてならない。
自ら死に向かっていきそうで恐ろしかった。
そう武士が考えた時、ざらり、と一瞬ノイズが走る。
思わず顔を一瞬しかめたが、それ以降は何も起きない。
「どうした？」
「いや、今一瞬だけノイズみたいなのが走った気がしてさ……」
不思議そうに尋ねてきた大我に武士が答えると、大我は血相を変えて武士に詰め寄った。
「それは今までにあったか？
あったら教えろ。
後、体がどこか不調だったりしてねぇか？」
「ちょ、先生、近いし落ち着け！
今のところさっきの以外は何も感じてねぇから」
大我を引き剥がして言うと、ほっとしたのか、少し落ち着いた様子で「そこで立ってろ」と武士に指示し、ゲームスコープをかざす。
見たことのない模様がふよふよと画像上に漂っていた。
「ゲーム病……まさか」
大我はそう呟くや否や、部屋を飛び出した。
☆☆☆
「……健、どう思う？」
「どう、と言われても……俺は医学に詳しくないから、何とも言えん」
先程突然入ってきてゲームスコープを二人にかざし、体の調子を訊いてからすぐにいなくなった大我に呆然としつつ城二が健が問う。
健は腹筋を一度止めてそう答えた。
「あの様子だと、他の奴のところにも行っているだろう。
せめて、凶報でないといいが」
健の呟きに城二は頷き、手首についている紋様からディスプレイを出現させる。
「この世界特有の何かかもしれない。
調べておこう」
「頼んだ」
城二と健は短いやり取りをした後、何事もなかったかのようにそれぞれの作業を開始した。
☆☆☆
新種のゲーム病に集団感染している。
翌朝、大我はヒーロー達にそう宣告した。
ゲーム病のことを簡単に説明し、ウイルスは恐らくAのものであることと、この世界で異形を倒せたのはゲーム病にかかっていたからだろう、と告げる。
「治療法はAを倒すことだが、はっきり言っててめぇらが出るのは危険だ」
大我はそう締め括り、ヒーロー達を観察する。
宣告を受けて極度にストレスが溜まった者はいないようだ。
ゲーム病に感染していないニコと笑も問題ない。
後はヒーロー達をどう説得するかが問題だ。
ヒーローは得てして危険に向かっていくものだ。
大我自身、命懸けでゲーム病治療を行っているのだから。
そんな彼らを説得する、それが大我の医者としての役目だった。
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つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは、明けましておめでとうございます(二日遅れ)。 お疲れ様、そして返信遅くなってごめんなさい。 お仕事、すぐに始まるんだね……大変だ。 リナの小説読んだよ！ 続きが気になって仕方ない(笑) でも無理しないでね。 いい一年にしよう！ (2018年1月3日 0時) (
レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様でしたm(__)mそして……完結おめでとう(*≧∀≦*)いやー…よかった(〃ω〃)あたしは好きだ(〃ω〃)短編小説頑張ってなv(^o^)あたしもがんばりますv(^o^)完結目指して… (2018年1月3日 0時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)m紅白見ていた。新年から仕事(。´Д⊂)マジ泣きそうΣ(゜Д゜)更新続きを書き終わりました。また時間みてやりますm(__)mよいお年を(*≧∀≦*) (2017年12月31日 20時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは。 お疲れ様！ 仕事納めがあったんだね。 ゆっくり休んでね。 小説はいよいよ最終決戦です。 リナも無理しちゃ駄目だよ。 体調に気をつけてね。 よいお年を！ (2017年12月31日 20時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)mありがとう(///∇///)今年最後の夜勤終わったm(__)m更新遅くなるけど話書くからm(__)m話ありがとう(///∇///)無理しないでね(。´Д⊂)体調崩さないでね(。´Д⊂) (2017年12月30日 20時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つっつまー | 作成日時：2017年11月19日 0時
