21 少女 ページ22
聖都の一角で大量のバグスターが暴れている。
それが通報の内容だった。
しかし、どうやら少し違うらしい、と大我は思う。
当然だ。
遺跡で見た異形達が暴れていたのだから。
「来たのか!」
先に来ていたらしいポリマーが声を上げた。
「てめぇはちゃんと集中しろ」
第伍拾戦術、と大我はガシャットを構える。
永夢や飛彩もガシャットを構え、電子音が鳴り響いた。
☆☆☆
必死に逃げる聖都民を城二は鉄也と誘導する。
暴れる異形を前に恐がっているようだが、バグスターがいるからか、パニックに陥ってしまう者は少なかった。
「城二、避難が完了した。
僕達も行こう」
「すまないが、私はテックセットしてから行く。
鉄也は先に」
城二がそう言うと鉄也は頷いてキャシャーンの姿となり、駆けていく。
城二は叫んだ。
「ペガス、テックセッター!」
ラーサー、と応答しながら、青色のロボット、ペガスが現れ、城二が中に入る。
やがて出てきた城二は、テッカマンへと変身していた。
テッカマンも参戦したことで多くの異形が一度に倒され、程なくして戦闘は終了した。
少女はいなくなっていた。
☆☆☆
「あの少女の名はA。
没キャラクターで、これといった設定はない。
強いて言うなら、彼女は悪気のない悪意を持ったキャラにする予定だった、ということくらいか」
黎斗が少女の説明をしたが、収穫はないに等しかった。
永夢が唸りながら言う。
「ということは、遺跡にいたっていうAは、何か目的があって動いてることになりますよね」
「その目的が分からないのでは意味がないがな」
飛彩がそう永夢に返し、ケーキを頬張る。
明日那は黎斗に訊いた。
「Aに関するデータは残ってないの?」
「花家先生に頼まれて削除済みだ。
いらないものだったからバックアップも取っていない。
例え残っていたところで、進展はなかっただろうが」
「そういえば、肝心の無免許医はどうしたんだ?
Aのことを一番知っているのは、ドクターの中では実質あいつだろう」
飛彩が問うと、貴利矢はにやにや笑いで言った。
「闇医者先生なら、多分今頃苦労してると思うよ?
だって、先生の病院はあのヒーロー達の受け入れ場所になっちゃったんだから」
ここに来れなかったのだってそのせいだろう、と貴利矢は続ける。
その声音はいかにも楽しそうで、これはからかう気満々だな、と誰もが思った。
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つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは、明けましておめでとうございます(二日遅れ)。 お疲れ様、そして返信遅くなってごめんなさい。 お仕事、すぐに始まるんだね……大変だ。 リナの小説読んだよ! 続きが気になって仕方ない(笑) でも無理しないでね。 いい一年にしよう! (2018年1月3日 0時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様でしたm(__)mそして……完結おめでとう(*≧∀≦*)いやー…よかった(〃ω〃)あたしは好きだ(〃ω〃)短編小説頑張ってなv(^o^)あたしもがんばりますv(^o^)完結目指して… (2018年1月3日 0時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)m紅白見ていた。新年から仕事(。´Д⊂)マジ泣きそうΣ(゜Д゜)更新続きを書き終わりました。また時間みてやりますm(__)mよいお年を(*≧∀≦*) (2017年12月31日 20時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは。 お疲れ様! 仕事納めがあったんだね。 ゆっくり休んでね。 小説はいよいよ最終決戦です。 リナも無理しちゃ駄目だよ。 体調に気をつけてね。 よいお年を! (2017年12月31日 20時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)mありがとう(///∇///)今年最後の夜勤終わったm(__)m更新遅くなるけど話書くからm(__)m話ありがとう(///∇///)無理しないでね(。´Д⊂)体調崩さないでね(。´Д⊂) (2017年12月30日 20時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つっつまー | 作成日時:2017年11月19日 0時