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11 鏡 ページ12

太陽が眩しい。

どんな世界でもそれは共通しているのだと、鉄也は思う。

鉄也は遺跡の最も高いところから全体を俯瞰していた。

遺跡はかなり大きく、威厳に満ちた佇まいでそびえている。
遺跡の周りは草が自由に生え、美しい緑が一面に広がっていた。

それ以外は何もない。

鉄也は機械である自分の視覚を最大まで解放し、より遠くを見ようとする。

やがて視界に巨大な建物が見えた。
この遺跡に酷似している。

「調べてみるか」

鉄也は遺跡から草原に降り、巨大な建物を目指して走る。
かなりの距離があるはずだったが、太陽エネルギーが溜まっている鉄也の走る速度は凄まじく、すぐに巨大な建物に辿り着いた。

鉄也は先程と同じように建物の頂点に登り、景色を見下ろす。
そして驚愕した。

全く同じ景色だ。
つい先程までいた遺跡の壊れていたところも、高さも、草原の美しい緑も、全て。

「僕が見ていたのは、まさか……この遺跡の裏側なのか?」

推測を口に出すと、すとんと胸にそれが落ちてきて、まるで正解だと言いたげに違和感なく収まった。

もしそうだとしたら、この世界にはこの遺跡以外は何も存在しないことになる。

ここだけの、余りにも小さな世界。
そんな世界があるのだろうか。

いや、あるのだろう。
現にここがそうなのだから。

「そうだとしたら、ここから出ることなんて……」

出来るわけがない、とは言わず、顔を上げる。

鉄也の耳にナーガの声が届いた。

きっと彼がもたらしてくれるニュースは明るいに違いない。
ならば、明るく聞かねばならないだろう。

自分を勝手に拐ってまで動けるようにと配慮してくれた相手だ、それに応えたい。

「ナーガ、どうしたの?」

鉄也が彼の前に立ってすぐ、彼が胸に何かを抱えているのに気付いた。

見るとそれは大我が持っていた鏡の枠だった。
内側には完全に修復された鏡面が太陽の光で輝いている。

「鏡が直った。
これを置ける台座を知らないか」

鉄也は少し考えてから、ナーガに案内を始めた。

崩れて瓦礫となった遺跡の一部の前に着くと、鉄也は瓦礫を退けていく。
ナーガも無言で手伝ってくれたため、すぐに瓦礫を退けることが出来た。

「これだ」

ナーガが呟く。
退けた瓦礫の下から台座が出てきたのだった。

ナーガが鏡を台座に置くと、鏡が太陽の光を反射してある一点を指し示す。

顔を見合わせたのは一瞬だった。

そこへ向かって壁を登り始めた鉄也を追うように、ナーガも壁を登った。

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つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは、明けましておめでとうございます(二日遅れ)。 お疲れ様、そして返信遅くなってごめんなさい。 お仕事、すぐに始まるんだね……大変だ。 リナの小説読んだよ! 続きが気になって仕方ない(笑) でも無理しないでね。 いい一年にしよう! (2018年1月3日 0時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様でしたm(__)mそして……完結おめでとう(*≧∀≦*)いやー…よかった(〃ω〃)あたしは好きだ(〃ω〃)短編小説頑張ってなv(^o^)あたしもがんばりますv(^o^)完結目指して… (2018年1月3日 0時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)m紅白見ていた。新年から仕事(。´Д⊂)マジ泣きそうΣ(゜Д゜)更新続きを書き終わりました。また時間みてやりますm(__)mよいお年を(*≧∀≦*) (2017年12月31日 20時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
つっつまー(プロフ) - リナっちさん» こんばんは。 お疲れ様! 仕事納めがあったんだね。 ゆっくり休んでね。 小説はいよいよ最終決戦です。 リナも無理しちゃ駄目だよ。 体調に気をつけてね。 よいお年を! (2017年12月31日 20時) (レス) id: 6cb1a01a88 (このIDを非表示/違反報告)
リナっち(プロフ) - つっつまーさん» こんばんはm(__)m更新お疲れ様m(__)mありがとう(///∇///)今年最後の夜勤終わったm(__)m更新遅くなるけど話書くからm(__)m話ありがとう(///∇///)無理しないでね(。´Д⊂)体調崩さないでね(。´Д⊂) (2017年12月30日 20時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つっつまー | 作成日時:2017年11月19日 0時

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