・・・・・潰しても、いいですか？

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麻鈴side




麻鈴が出て行った後、しばらくドアの前にいた。




そしたら…




「よかった…わし、麻鈴苦手なんよ。」




「お、俺も…」




「僕もです。」




そして、そのあとは麻鈴がいた時よりも会話が弾んでいた。




「私、歌は結構自信あるんですよ！」




「沙羅、歌うまいもんね。」




なんでぇ。なんでぇ！？




なんでみんな麻鈴を嫌うのぉ？




これも・・・




これも全部あの女、




A沙羅のせい。




あいつは気づいてないだろうけど、ノート持ってもらったのも、生徒手帳のことも、全部見てたんだからぁ！




だから・・・復讐するんだ。




あいつ_沙羅に奪われた、




騙されてる、




可愛そうな麻鈴の王子たちを取り戻すために。




ふふっ。




可愛そうな沙羅ちゃん・・・




でもね、人のモノを取るのがいけないんだよぉ？




ちゃーんと頂戴って言わなきゃダメって、子供のころに習わなかったぁ？





まあ、頂戴って言われたって、麻鈴のものは何一つ渡さないけどねぇ。





消えてもらうよ。自慢ばっかのあんたは。





歌がうまい？





自慢なんて。




虚栄はりすぎだよぉ？




自分で言うことじゃないじゃぁん。




恥をかかせてあげる。




困らせてあげる。





覚悟してねぇ？






・







・








・








・



　



じゃあ・・・さようなら、自称完璧(・・・・)な沙羅ちゃん。

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