１０年前の事件

Episode.11 ページ13

「ま、まぁまぁ、若武。」









「で、どう調べるの？」









「あ、ああ。そうだな。とりあえず今度の土曜日に空き家に行って、現地調査だな。」





「で、黒木は空き家の前の持ち主について調べる。小塚と上杉と美門で空き家を調べる。」





そして、私のほうを向いた。









「アーヤは、来なくていいぞ。」









ひどい!



行くよっ!




・・・・・・たぶん。








「おい、若武。この前、立花を差別しないってことになっただろ。」






若武が仕方なさそうに言う。





「じゃ、来いよ。」









わーい！









「ありがと、上杉君!」









すると、上杉君の顔はほんのり赤く、みんなからは黒いオーラが・・・・。









はて？









若武が私と上杉君の間に割り込むようにして言う。






「と、とりあえず、次の土曜に俺の中学に集合な。そこから自転車で行けば、5分もかからない。」




近いんだね。





「では、諸君、解散!」






さて。帰ったら今の若武の話を整理しないと。

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