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28:『イヤミチビ太のレンタル彼女』 おそ松side 狂人の暴走 ページ28

「それじゃあみんな、カンパーイ!!」

「「「「「「「カンパーイ!!」」」」」」」

俺達ただ今絶賛リア充中!!

この二人……イヤ代ちゃんとチビ美ちゃんといろんなことができるなら、

金だって全然惜しくないもんね!!

いくらだってあげちゃうもんね!!

Aが変だったのは少し気にかかるけど、今はそれを忘れていたい。

ふと頭に浮かんだあいつの言葉をかき消すようにワインを煽ったその時だった。

「いらっしゃいませ……ってわあ!?」

ドアマンの情けない悲鳴が耳に割り込む。

ふとドアを見て、目を疑った。


「なんだあの人…………すっげぇ美人」


つやつやの黒髪をポニーテールでまとめ、

前髪を左右に分け、

切れ目が世界を睨み、

整った顔立ち、

色白な肌、

白いワイシャツと黒のタイトスカートというシンプルな恰好でありながら、色気が半端ない。


絶世の美女。

もはや化け物と呼んだほうがいいくらいめちゃくちゃキレイ。



ただ異常なまでにキレていなければ。

女子は普通スタバの時のトッティ並にしわを寄せないし、目を血走らせたりしないし、

アサルトライフルを持ったりしないし、犬歯をむき出しにしたりしない。

いやそれただの化け物じゃん。

……ん? アサルトライフル?

「アサルトぉ!!??」

「シェケナベイベー〜♪ ん? どうしたのおそまつにいさん?」

「十四松! ヤバイぞ、何か……ヤバい!!」

「わけわかんなーい」

「わけわかんなーいじゃねえって!!」

絶世の美女は黒のハイヒールをカツカツ鳴らしながらこっちへ近づいてくる。

キレ顔のまま。

そして銃を片手で構え、


――――引き金を絞る。

バララララララララララララララララララララ!!!!!!

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作者名:周期 | 作成日時:2016年7月28日 19時

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