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27:『イヤミチビ太のレンタル彼女』 いとこside 狂人の決意 ページ27

『博士! 博士いる!? はーかーせぇー!!』

困った時の神頼み。

困った時のデカパン頼み。

これこそ万事の法則だと思う。

「ほえほえ? 何の御用ダスか? おぉー!!」

博士は玄関から顔を出すと、目をキラキラさせて手を握ってきた。

「Aダスか! 久しぶりダス、こっちへ来る時の手伝いぶりダスか?」

『博士、それは忘れてって言ったでしょ! そんな話よりも助けてほしい』

博士は首をかしげながらも、中に招き入れてくれた。



『……という訳なんだよ』

「なるほどなるほど、それはめんどくさいことになってるダスなぁ」

博士が温かいコーヒーを出してくれる。

無糖か、ちょっと苦手なんだよな。

『何とかして六つ子たちの目を覚まさせることはできないかな?』

「ん〜……」

博士は唸ると下のほうに目を落とす。

「ん!?」

『どうしたの博士?』

「こ、これは!!!」

『あ、そのプリント? 部屋掃除してる時に見つけたレンタル彼女とやらの広告。
 なんか参考になるかなと思って持ってきた』

「……A、心して聞くダス」

『?……うん』

「このプリントに映っている二人は……」

『はいはい』



「イヤミとチビ太ダス」

『男が男にボラれてたの!!?? 何その地獄絵図!
 つかなんでこうなった!? 超絶美人になってんじゃん!!』

「それはこの美女薬のおかげダス」

『博士基本何でもアリだよね』

「これを飲めば一錠につき一時間、だれでも美人になれるダス。
 この間来たイヤミたちに薬を全部奪われてしまったんダス……」

『どうせパンチラかなんかで悩殺されたんでしょ』

「ぎくっ」

『ほらねやっぱり』

「ま、まぁそれはともかく……イヤミたちにはワシもぜひとも復讐したかったダス。
 Aもイヤミたちを懲らしめたいってことで、間違いないダスな?」

『うん』

「それならこの薬、Aにあげるダス」

『え? いいの?』

「美人が美女薬を飲むとさらに輪をかけて美しくなれるんダス。変装にはぴったりダス。
 それとこれ。早急薬。
 これを飲むと体の中の働きが早くなり薬の効き目が切れるのが早くなるダス。
 イヤミたちの体はあの薬に耐性ができていて、切れるのは早くなっているはずダス。
 つまり?」




『デート会場に乗り込み、早急薬を飲ませて正体を暴露すればいいと』

「あたりダス♪」

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作者名:周期 | 作成日時:2016年7月28日 19時

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