18話 ページ20
Noside
Aが詠唱を唱えると、シャンデリアはたちまち元に戻った。
ユウ「す、すごい…!」
だがしかし。
『……あちゃ、魔法石の部分だけ戻らないや…。』
1番大事な魔法石が戻らない。
このシャンデリアに灯りがつくことは無く、
装飾だけ綺麗な状態に戻された。
『まだまだ駄目だなぁ…物も戻せるように練習しよ〜っと。』
両腕をブンブンと振り回しながら言うAに、
学園長は盛大な拍手を送る。
クロ「いやあAくん!!魔法石が戻らなかったとはいえ、大変便利…ゴホン!素晴らしいユニーク魔法です!!」
汚い大人の部分が垣間見えた。
クロ「優秀な生徒を持って、私も鼻が高い!さすが闇の鏡に選ばれただけありますね!…ですが、人体にしか使ったことがないとは…ええいえ、やっぱりなんでもないです。」
早口に褒めた後、疑問に思ったことを口にしたが、
嫌な予感がしたクロウリーはそこで留めた。
エース「…えーっと、学園長?これでオレら、退学免除になったりとかは〜……。」
クロ「しません!Aくんが直してくれたとはいえ、重要な魔法石は砕けたままです!…もう二度と、このシャンデリアに光が灯ることはないでしょう。」
クロウリーの言葉に、エースとデュースは俯く。
エース「そんなぁ……」
デュ「ちくしょう……なにやってんだ俺は……母さんになんて言えば………」
暗い雰囲気の2人を他所に、クロウリーはひとつ思い出す。
クロ「1つだけ、シャンデリアを直す方法があるかもしれません。」
クロウリーの言葉に、エースとデュースは食いつく。
なにやら、ドワーフ鉱山に同じ性質を持つ魔法石があるかもしれない、ということらしい。
魔法石がある確証がないにしても、デュースは行く気らしい。
対して、エースは乗り気でないよう。
クロ「明日の朝までに魔法石を持って帰ってこられなければ君たちは退学です。」
デュ「はい……!ありがとうございます!」
エース「はーぁ。しゃーねぇ。んじゃパパッと行って魔法石を持って帰ってきますか。」
『え〜!何それ楽しそう!僕も着いてっていい?』
目をキラキラとさせ、Aはぴょんぴょん飛び跳ねる。
クロ「貴方はダメです。」
『えぇ〜なんでですか!3人とねこちゃんだけで夜の鉱山に行かせるなんて、危険ですよ〜!』
クロ「貴方を行かせる方が危険ですよ!!!」
857人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
乱無(プロフ) - 初コメ失礼します!! ほんとに僕にあった作品で最高に好きです! リクエストでジェイドさんとの絡みがみたいです!! 採用していただけたらなと思ってます! 迷惑でしたら無視をしていただいて大丈夫です!! 楽しみにしてます!! (8月21日 23時) (レス) @page39 id: 565cbb1531 (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - 初コメ失礼します!!夢主くんのサイコパスさと、あどけのない可愛さが最高に好きです。すぐに殺そうとするとこが尚良き。大好物です、デヘヘ 「一緒に遊ぼう!」とか言いながら武器振り回して追いかける夢主くんとキャラが観たい。 続き楽しみに待ってます! (8月20日 23時) (レス) id: b26d36307f (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 初コメ失礼します!25話目の文章が抜けています。こちら側の不具合かもしれませんが、念の為確認お願いします…! (2023年3月14日 21時) (レス) @page27 id: 1aec65c647 (このIDを非表示/違反報告)
トマトマヨトマメトマト(プロフ) - さにかんさん» 申し訳ございません、pixivにてこの作品を出す予定はないので、控えていただけると幸いです。 (2023年3月12日 17時) (レス) id: a96fc2539f (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - 設定が斬新でとても面白いです!ただ一瞬、「闇落ちしたマイメロ」って単語が頭をよぎってしまった……続き楽しみにしてます!応援してます! (2023年3月10日 12時) (レス) @page20 id: 9991bd595c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:トマトマヨトマメトマト | 作成日時:2023年3月8日 7時