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「…早いな、もう…っ！」
すぐにAの元へ旋回してくる巨人の口。それを避けてアンカーを巨人の背中へぶっ刺す。
片手での不自由さを痛感しつつも、巨人の体を下方に向かって神経を的確に削ぎ、手足を不能にすることを目論んだ。
Aの手に巨人の肉を切った感覚は確かにあった。しかし代わりに、足に激痛が走る。
跳躍が空振りして崩れ落ちていく巨人は、それでもかろうじて振り切った手でAの片足を掴んようだ。
「いっ、たぁ…！！ちょっと！！足は大事！！」
足をやられたらたとえ生き延びたとしてもリヴァイ達の元へ帰還できない。
足を潰される前に巨人の手首に素早く刃をぶっ刺す。生理現象でぶらんと開かれる巨人の手。
態勢を立て直す余裕はなく、A地面まで落下した。足は折れているのだろう。全身に激痛が走る。
「…ッ、もう！！」
まじでお嫁に行けなくなったらどうしてくれんだ。…その前に、リヴァイの相棒でいられなくなったら、どうしてくれんだよ。
巨人は現在、両足片手片目を負傷していた。移動もままならない巨人などすでに敵ではない。後はうなじ削ぐだけ。勝てる、余裕で。
なのに。
「………………なんで、」
Aの片手はしっかりとグリップを握っていた。地べたに倒れた上半身を起き上がらせることだってできた。
しかし、巨人へアンカーを伸ばしてからの算段がつかない。うなじに飛んでも1回ではとどめをさせない、最低2回は必要だ。
足が折れているせいで着地はままならないだろう。同じく深手を負ったAと巨人では、巨人のほうが速く動けるのは明確だ。
らしくなく頭で考えると、動けなくなった。
巨人は膝と片手を使ってゆっくりだが移動ができるようだった。血眼でAを見て、着実に距離を詰めてくる。
「…………はあ」
Aはついに力なく上半身を背後の木に預けた。
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さや - めちゃくちゃ面白いです、、文才能力高すぎません？？ (8月29日 1時) (
レス) @page28 id: da00e1cc19 (このIDを非表示/違反報告)
彗瀬 ｽｲｾ．(プロフ) - これ、、、もっと、、早く見つければよかった、、、、人生半分は損してると思う、、、、、最高です；−；無料で見てていいのか疑うぐらい好きです；−；お金払いたい！！！！！！また暇になったら第3段を！第3段を私達に恵んでください神様！！(深夜に失礼しました) (2020年9月5日 1時) (レス) id: 89fd83fb56 (このIDを非表示/違反報告)
kiehl(プロフ) - 最高に面白かったです今までみた物語の中で1番楽しかったです!! 是非続編を、、なんなら第3弾お願い致します、、!! (2020年6月21日 22時) (レス) id: 1414bb41f6 (このIDを非表示/違反報告)
天雪(プロフ) - 18ページ、最初らへん104期生が14期生になってますよ。細かくてすいません（´-`） (2020年4月29日 15時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
やまみず(プロフ) - とても面白いです！！これからも頑張ってください！！ (2019年11月3日 4時) (レス) id: 2bdd2e1078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白鈴 | 作成日時：2019年9月25日 0時
