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「チッ」
速い。当たり前だが、あいつの馬に追いつくのは至難の技だ。森の中では足跡も見失いかねない。
「…あ?」
急に馬が立ち止まったかと思うと、木に手綱を結ばれたグレーの馬がじっとそこに佇んでいる。
側まで行くと俺の馬は親しみを込めてその馬と鼻を擦り合わせた。それはいつの間にかAの馬と俺の馬がやるようになった癖。
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『ねえねえ、見てよリヴァイ。私たちの馬仲良し』
『いつの間に』
『リヴァイと違ってリヴァイの馬は優しいのかしら。ねえ〜?キャロット♡』
『お前と違って、お前の馬は礼儀正しんだろうな。あとその変な名前やめてやれ』
『いや可愛いでしょ』
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壁内で交わしたクソくだらない会話を思い出す。
「キャロット、てめえの飼い主はどこに行った」
キャロットの張り付く木にはアンカーの跡がある。ここからAは立体起動に切り替えたのだろう。
だとするとあいつがいる場所までそう遠くはない。焦る気持ちを抑え、俺も立体起動に移る。馬はキャロットの隣に繋いでおいた。
「……クソ。静かだな」
俺だけ平和な場所にいるなんて、可笑しな話だ。
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さや - めちゃくちゃ面白いです、、文才能力高すぎません?? (8月29日 1時) (レス) @page28 id: da00e1cc19 (このIDを非表示/違反報告)
彗瀬 スイセ.(プロフ) - これ、、、もっと、、早く見つければよかった、、、、人生半分は損してると思う、、、、、最高です;−;無料で見てていいのか疑うぐらい好きです;−;お金払いたい!!!!!!また暇になったら第3段を!第3段を私達に恵んでください神様!!(深夜に失礼しました) (2020年9月5日 1時) (レス) id: 89fd83fb56 (このIDを非表示/違反報告)
kiehl(プロフ) - 最高に面白かったです今までみた物語の中で1番楽しかったです!! 是非続編を、、なんなら第3弾お願い致します、、!! (2020年6月21日 22時) (レス) id: 1414bb41f6 (このIDを非表示/違反報告)
天雪(プロフ) - 18ページ、最初らへん104期生が14期生になってますよ。細かくてすいません(´-`) (2020年4月29日 15時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
やまみず(プロフ) - とても面白いです!!これからも頑張ってください!! (2019年11月3日 4時) (レス) id: 2bdd2e1078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白鈴 | 作成日時:2019年9月25日 0時