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リヴァイside_
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木に押しつけそう怒鳴ると
力が抜けたのか
ズルズルと滑り落ちるA
A「…」
リヴァイ「…」
こんな体になるまで戦って…
リヴァイ「無理しやがって…」
A「…」
泣きは、しねぇんだな
リヴァイ「帰るぞ」
コイツはこくりと一度だけ頷き
A「……あ…」
俺に体を預けると思ったら
かすれた声でつぶやいた
A「指輪…」
ああ、そういえば…
リヴァイ「取ってくる」
A「え、でも…」
リヴァイ「いいから。待ってろ」
A「(あそこ、あんなに血まみれ、なのに…)」
今は潔癖症とか、そんなの関係ねぇだろ
もうアイツに辛い顔はさせたくない
A「…」
リヴァイ「…あったぞ」
随分汚くなったが、洗えばなんとかなんだろ
A「あ、…ありがとう」
だから…そんな顔すんな
リヴァイ「さっさと帰って、さっさと傷治せ」
A「……わかってる…」
その言葉を聞いて
俺は壁内へ向かった
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カーンカーンカーン
「調査兵団が帰ってきたぞー!」
「エルヴィン団長!今回は何が得られたんですか!?」
「うわあっ、調査兵団だぁ!かっこいいっ」
「でもまた人が減ったな…」
A「……」
リヴァイ「……」
「珍しいな、A副兵長が怪我してるだなんて」
「もの凄い傷じゃないか!はやく手当てしないと死んじまうぞ!」
「俺達の英雄が消えちまうなんてごめんだ!!」
リヴァイ「…うるせぇな…」
A「……」
この帰還の際は見せ物みたいで腹が立つ
壁外がどうなってんのかしらねぇ奴らがいて
俺達の仲間が死んでいて
期待の眼で見られて
…神経が腐ってきやがる
こいつらの頭ん中は自分の事だけだ
いざとなったら他人なんて踏み場にする
リヴァイ「…チッ…」
A「……」
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ハンジ「A、こっちにおいで。手当してあげる」
A「…っ」
ハンジ「ああ、ごめん。一人じゃ歩けないんだったね」
A「すみ、ません…」
ハンジ「いや、これくらい喜んで引き受けるよ。生きて帰って来てくれて本当に良かった」
A「はい…」
__..
ハンジ「はい、終わり。2週間は安静にしててね」
A「ありがとうございます
ちょっと、外に行ってきますね(ニコ」
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名無し - 外壁ではなく壁外です (2016年3月10日 14時) (レス) id: 19a238b8e3 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫の影(プロフ) - 未来でーす♪さん» そーですねぇ。いつかはそうなってほしいですねぇ…まだまだ先のお話になりそうですが…(汗)友希!うおん!もちろんです! (2014年12月20日 16時) (レス) id: 6280c642ae (このIDを非表示/違反報告)
黒猫の影(プロフ) - なぁ@現実逃避中さん» か、神…だと!?そんなバナナ(白目)ありがとうございます(滝涙) (2014年12月20日 16時) (レス) id: 6280c642ae (このIDを非表示/違反報告)
未来でーす♪ - 2回目でスミマセン…ホムペ見ました!友達希望しても良いですか? (2014年11月3日 17時) (レス) id: bd79d12278 (このIDを非表示/違反報告)
未来でーす♪ - すごくすごーく…×∞ 面白かったです!!!早く続きが見たいです!リヴァイと付き合ってほしい…神様ですよ!この小説! (2014年11月3日 17時) (レス) id: bd79d12278 (このIDを非表示/違反報告)
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