【黒バス】君の名前を俺は知らない (ページ33)

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31…… それで良いんですよページ33

Side,黒子テツヤ

「これでいいんですか＿＿＿＿赤司君？」

「あぁ、すまないねテツヤ
君をこんな事に巻き込んでしまって……」

「大丈夫ですよ
それにボクも、少し焦れったいって思ってきましたからね」

海を眺めながら、赤司君にそう伝えた

後ろから、ふふっ、と赤司君の声が聞こえた。結局、君も喜んでるんですね

喜澤君の存在は、桃井さんが口に出していたから知っていた

まぁ、黄瀬君も「すげーカッコ良くて、惚れそうになるんスよ！」って絶賛していましたからね。それで、喜澤君を知りました

喜澤君の話をしている桃井さんは、凄く女の子らしい顔をしていました

だから、その時直感したんです。あ、桃井さんってボクよりも喜澤君の方が好きなんだ…… と。まぁ、ボクは部員の1人が幸せになるのなら、それだけで良かったんですがね

「まさか、赤司君から頭を下げられてまで喜澤君と桃井さんをくっ付けたかったとは……
どれだけイカした性格してるんですか？」

「…… まぁ、彼はボクの大切な友人だからね
その友人の恋をちゃんと成就させるのは、当たり前の事だと思うんだが……？」

「その考え、少しズレてますよ」

「そうか？ボクにとっては普通なんだけどな」

ふふっ、と笑い赤司君と共に、駅を目指した
桃井さん、君はもっと素直になった方がいいんですよ。ほら、ボク達がちゃんと支えてあげますから

『ごめんなさいテツ君。私、A君が好きっ！』

それで、良いんですよ

ちゃんと幸せになってくださいね