28…… “いつも通り"らしく ページ30
Side,喜澤A
肌寒くなってきたな……
クローゼットからマフラーを取り出して、学校へと向かった
…… さつき、俺に会ってくれるかな?
昨日のヘマのせいで、俺はさつきに好きだと伝えてしまった
そのせいで、さつきが俺と話してくれないんじゃないのか? そんな事を考えてしまった
いつも通り、話してくれるかな?
「おはよー」
「はよー。喜澤
なんか今日、変だなどうした?」
「そ、そうか……?」
あ、危なかった…… もしここでバレて、変な事になったら嫌だからな。あんまり部員には迷惑かけたくないし、それに、部活には私情を挟まないって決めたんだ
…… そして、一倉先輩の為に次の試合を勝ち進まねーと
__そんな事を考えていても、心はぽっかりと空いたままだった
*
「あ、A君っ!」
「ん、さつき! どうした?」
よかった…… いつも通りじゃん
ほっとした。さつきがいつも通り接してくれたから俺も“いつも通り"に接しれる
__俺の“いつも通り"って何?
そんな考えがふと、俺の頭の中をよぎった
何を考えているんだろ…… 俺はアホなのか!?
「昨日は本当にありがとうね!
お陰でテツ君とのデート楽しみになってきたよ!」
「いいって、俺は当然の事をしたまでだよ
さつきが喜んでくれてよかった。それじゃ、来週のデート終わったら話聞かせてね」
「ええっ!? A君の鬼畜!」
そう言い、俺をポコポコ叩いてくる
それでいいんだよ、さつき。俺とは友達のままで居てくれたら、それだけでいいんだ
後悔なんて…… してないから
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とらちゃん(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます!!本当ですか!?うれしいです! (2016年4月7日 18時) (レス) id: c2527a9838 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 今回も面白かったです! (2016年4月7日 16時) (レス) id: 34676828ea (このIDを非表示/違反報告)
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