26…… 好きだから ページ28
それから色々回っていると、いつの間にか日差しが赤く橙色に染まっていた
やっべ、もうこんな時間かよ……
そろそろ帰らせないと、なんか変な輩に絡まれちまうし…… さつき可愛いから尚更だよな。早めに家に送っていくか
「なぁ、さつ…「お、お嬢ちゃん可愛いね! 彼氏と来てんの?」……チッ」
まさかこんな所で不良かチャラ男に絡まれるなんてな……(俺もチャラ男だけど)
これはなんかマズイな。あのチャラ男、一歩も引く気無いだろうし…… それに、さつきに嫌々ながらも迫っている行為が分かり易い
「えっ、あの……」
「いいじゃ〜ん。どーせ暇してるんでしょ?
なら、俺らと遊んでた方が楽しいに決まってる! まぁ、朝帰りになっちゃうかもだけどは
アハハハハハハハッ!」
コイツら…… なんかムカついてきた
思いっきり俺からさつきを引き離す気だろ。そんな事考えてないなら、“朝帰り"だなんて単語出さねーし
まぁ、さつきを渡す気なんてサラサラねーけどっ!
「おい、止めろよ
彼女も言ってるじゃん。アンタらブサイクと一緒に居るより、俺みたいにカッコイイ男と一緒の方が良いって」
「あ゛ぁ、てめぇ喧嘩売ってんのか?」
「あぁ、売ってるよ
お前ら雑魚に相手してるほど、俺は暇じゃないんでなっ!」
さっき話していた男の股間を蹴って、さつきの手を引いて走り出した
後ろから声が聞こえるけど、そんなのに構ってる暇はない。一刻も早く、さつきを安全な場所へと連れていかないと、この事で頭の中が一杯だった
さつきと走っていると、不思議と気持ち良かったし…… 嬉しかったからな
そして、さつきの家の前に着いた
「だ、大丈夫?」
「うん、ありがとう助けてくれて」
「当然だよ
好きな女の子助けるのなんて当たり前だろ?」
え、と言うさつきの声が聞こえた
…… しまった! 墓穴を掘った!
俺は咄嗟に、じゃーね!、とだけ伝えてその場を立ち去った
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とらちゃん(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます!!本当ですか!?うれしいです! (2016年4月7日 18時) (レス) id: c2527a9838 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 今回も面白かったです! (2016年4月7日 16時) (レス) id: 34676828ea (このIDを非表示/違反報告)
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