【黒バス】君の名前を俺は知らない (ページ14)

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12…… 変わりようページ14

Side,喜澤A

それからすぐ、黄瀬との撮影が始まった

黄瀬は、俺がさっき言った事をちゃんと覚えていたらしく、要望通りにしてくれていた

あんまり俺は、アドバイスとかは出さないタイプだけどっ、なんかコイツはこの人(カメラマン)に怒られそうな予感がしたからな

多分、黄瀬って怒られると少しだけ拗ねるヤツだと思うんだよな。だから、一応のアドバイス

そんなんで俺が怒られるのは嫌だからな

でも、少しだけ会った時と変わったことがある
それは、俺を見る目が少し変わっていた。まぁ、予感だからな

なんか…… 信頼？いや、違うな

憧れ？みたいな眼差しで俺を見ている

気のせいだと思うんだけどな……

「REIYAっち!! お疲れ様ッス!!」

「REIYAっち!?
え、ちょ、ま、は!? 何それたま●っち!?」

「違うッスよ!!
ソンケーしてる人には～っち、ってつけるんすよオレ!!
だからREIYAっちもソンケーしたんすよ!!」

「あーそーなの？
でもさ、俺の本名REIYAじゃねーよ？」

え、マジっスカ!? と言いキャンキャンと吠えるかのように俺の周りを飛び回っていた

ちょい待ち、コイツ…… 犬かよ。あれだね、例えるならゴールデンレトリバーだな。うん

この業界ではあんまり、本名は出さないようにしてある
何かしら噂出されて、学校に来られるのも面倒臭いしな…… 対処とか対処とか対処とか

「教えてほしい？」

挑発的に笑い、黄瀬に問いかけた
女子ならイチコロだけど、男を一目惚れさせるほど俺はイカした性格はしていない

でも黄瀬は、教えてほしいと言わんばかりに尻尾(幻覚)を振っていた

「そんじゃ、ケータイ貸して？」

「？ハイッス」

鼻歌を歌いながら、俺は黄瀬のケータイに俺のLINEを入れた

そして、黄瀬に放り投げた

「俺のLINE入れといたから
じゃ、また会おうぜ。黄瀬君？」

この会話が終わった後、撮影が終了した