花 4 ページ4
5分が経過した…… ような気がする……
やばい、やばいよ。あぁ…… こんな女の子らしくない姿1番見られたくなかったのにぃ……。メイクも決まってないし、服装だって、少し乱れてるし……。ああっ、もう!最悪っ!!!
こんなブサイクな姿見られた挙句、あのクソ女とのやり取りを(多分)見られたなんて…… 人生の終わりのような気がする……
「響さん…… だっけ?」
「ふ、ふぁい!!」
せ、せせせ先輩に、名前を呼ばれている……!?
こんな光栄な事がこの世の中にあるだなんて…… 思いもしなかった。先輩が私の名前を呼ぶ、これは私の先輩にして欲しい事50の中に含まれている
うわぁ、うわぁうわぁ!!! 唯々、私は心の中でぴょんぴょん跳ねている。こんな形にはなったものの、先輩と目を合わせ、見つめ合い、そして話しているんだもの……!!
これからあの世へ逝ったって、私は後悔しないと思う!
「いつも、あんな事してるのかい?」
「えっ、まっ、まぁ……」
「そっか、そうなんだ……」
あぁ、嫌われた……
嘘でも「そんな事してない」って言えば良かった……。けれど、先輩にそんな嘘をつきたくない。汚いけれど、汚いって…… 思われたく、ないもんっ!
「先輩…… 気持ち悪い、ですよ――」
「そんなに、俺のこと好きなんだね?」
「へっ?」
遮られた言葉に、思わず驚く
お、俺のこと…… 好きなんだね?…… うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ!! そ、そんな事言われるだなんて!やばい、どうしよう、沸騰しちゃう!
「好き?俺のこと」
「すっ、好きです!
凄く好きで…… 好きじゃ、足りない…… くらいにっ……!」
「そっか…… 嬉しいな」
そう言い、微笑む先輩
まるで花が咲き乱れるかのような笑だった。その時、ふわっと優しい風が吹いたような気がした。優しく、暖かい風…… まるで、先輩の微笑むのような、優しさや暖かさ
思わず照れて、先輩から目を逸らす。すると、先輩は私に近づき、そして優しく私の手を握りしめてくれた
「せっ、先輩……?」
「そんなに俺のこと好きなら……」
「俺のこと位、殺せるよね?」
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はるかな(プロフ) - すごく面白いです!文章力が凄くて憧れます!作品を上手く書くコツなどあったら是非聞きたいです! (2017年3月4日 20時) (レス) id: eb029237c3 (このIDを非表示/違反報告)
とらちゃん(プロフ) - 光芒さん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです……!励みになります!続編もですか!?と、とても嬉しいです……!! (2017年2月26日 19時) (レス) id: c2527a9838 (このIDを非表示/違反報告)
光芒(プロフ) - とてもお上手ですね!私も小説かいてますが,まだまだ作者様の域には到底届きそうにないです…。続編もよんで見ます(´ω`*) (2017年2月26日 18時) (レス) id: 86ba02c6f9 (このIDを非表示/違反報告)
とらちゃん(プロフ) - もえじろう@可愛い葵は我の親友なり!さん» いえいえ。こちらこそ、ありがとうございます! (2017年2月13日 18時) (レス) id: c2527a9838 (このIDを非表示/違反報告)
もえじろう@可愛い葵は我の親友なり!(プロフ) - とらちゃんさん» 載せさせて頂きました。ありがとうございますm(_ _)m (2017年2月13日 18時) (レス) id: eef3ae2f2d (このIDを非表示/違反報告)
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