小動物系少女とグリフィンドール【賢者の石】 (ページ2)

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A「行ってきます、母さん！」

　大きく手をふり、プラットホームにかけていく。
デニムのスカートが揺れ、胸にかかっている金のペンダントが、胸を叩いた。

　目をゆっくり開けると、小さなホームに、人がごった返していた。
足元には、色とりどりの猫が、縫っていくように歩いている。

　紅色の列車の中には、ホグワーツの生徒だろう。
家族とお別れのキスをしている女の子や、盛り上がっている男の子のグループがある。

　コンパートメントを探しながら、ゆっくり歩いていく。
右のコンパートメントが空いているようだ。

A「え、えっと...ここ、座っていい？」

？1「え、あ、うん。いいよ」？2「え、あ、うん。OK」

　赤毛の男の子と、クシャクシャの黒髪の男の子。
というのが、見たとたんの感想、というものだろう。

　Aは、了承してもらい、安心して席についた。
テーブルには、お菓子が、ずらりと並んでいる。

？2「えっと、よろしく。僕はロナルド・ウィーズリー。ロンって呼んで」

A「うん、えっと...よろしくね。わたしはA・ウォーカー」

？1「僕は、ハリー・ポッター」

　ハリー・ポッター...ハリー・ポッター...あ、生き残った男の子？
あの「例のあの人」から、唯一生き残った子。
額に確か、稲妻型の傷痕があるんだって...いつか見えるから、いいよね。

A「ねぇ...ハリー...は、生き残った男の子？」

ハリー「...あぁ、うん。そうだよ」

　うわぁ...すごい...と興奮する。
といっても、顔を薔薇色に染めるだけだが。

A「へぇ...A、すごい人と友達になったかもしれないね」

　ふわり、と笑みを浮かべる。
その途端、２人は、顔を合わせた。