転生したら三浦ハルの姉に!? モブだから静かにひっそり大暴れするよ! part11 (ページ37)

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第127話　相性最悪ページ37

雪那side

「どーちーらーに、しーよーうーかーな」
「てーんーのーかーみーさーまーの」
「いーうーとーおーりっ！よし、獄寺サンたちのとこに決定！」

いつまで経っても敵が来ねェ！！！
だから獄寺サンか了平兄のどっちかのところに行こうってなって、天の神様のお告げに従ってるところだぜ。
敵は迷子にでもなってんのか……？

ドオッ！！！

うわ、すげー爆風。
オレは雨と嵐のリングを、雪華は雨と雷のリングを、真美姉は赤黒いリングを装備し、左腕が丸々なくなっているマグマ野郎の背後で矢を構える獄寺サンを視界にとらえる。
……こっちに来て正解だったみてーだな！

「腕があぁ！！あのガキイィ！！バァロォオ！！」
「トドメだぜ、果てやがれ！！」

獄寺サン目掛けて飛来するドでかいアンモナイトが真美姉の炎によって地に落ちる。

「これは……！おまえら！！」
「危なかったな、獄寺サン」
「γお兄ちゃん、ラルさん、大丈夫？」
「にゅにゅ～！！まーたあんたが邪魔するとかムカつくぅ～！」
「ふふん。好きなだけ飛ばしたら？ぜーんぶあたしが沈めてやるんだから！」

多少の怪我はあるみてーだが、獄寺サンは大丈夫そうだ。
問題なのはγ兄とラルさんだな……雪華の雨の炎で痛みは和らぐだろうが…
二人を雪華に託し、敵と相対する。

「待てバーロー！！オレの獲物だ！！」
「ザクロ、デイジー程じゃないけど腕とか再生できるからそれまで待てって言うんでしょ？そんなの待ってらんないよーだ。修羅開匣！！」

うわ、露出魔じゃん。
オレの可愛い妹の情操教育に悪いからやめろっての。

「ちゃぷーん」

なんだアレ……人魚？
まぁなんにせよ、ブルーベルと真美姉の相性は最悪だからどんな攻撃がきても沈められるだろう。
問題はマグマ野郎だ。

「……獄寺サン、見たところマグマ野郎の方は恐竜っぽいけど、腕をふっ飛ばすには苦労した？」
「あれは瓜が形態変化したこの弓矢の攻撃だから通ったにすぎねぇ……普通の匣兵器じゃ、あの頑丈な皮膚に阻まれて駄目だな」
「なるほど…」

オレの雨蚊じゃ、奴の皮膚を通して針を通すことは不可能そうだな。

「悪いけどオレや雪華じゃ戦闘の邪魔になる。γ兄とラルさんを守ることに徹しようと思うんだけど…」
「ああ、あいつらはオレと赤髪女に任せとけ」
「ちょっと！！赤髪女って何！？」

オレはどっかのクソ親父と違って好戦的なわけじゃねーからさ！