第122話 対ザクロチーム ページ32
『ふぅ。いい汗かいたなァ』
「すっきりしたネ！」
いい感じにぼっこぼこにしたよ！
【ハ、ハハッ……数分前まで自分と同じ顔だったとは思えないぜ……おまえら本当えげつねぇな】
オオォオォ…
キョンちゃん'sのくせに重役出勤かよ、生意気な。
そうそう、みんな忘れてるかもしれないけど、過去と未来のおチビさんたちの半永久的な解放のための交換条件として“復讐者のお仕事100件”をこなすことになっていて、その最後の1件がネヴェリータ・ディティーマファミリーだったんだ。
つまり！ 反抗期野郎を引き渡せば、完全に契約完了ってなわけだ！
「コ、コレハヒドイ…」
「顔面崩壊シテルゾ…」
え？ キョンちゃん'sがドン引きしてる？
自分たちだって見れた顔じゃないのにね〜。
【このドSが…】
『しっかりブタ箱にブチ込んでおいてね♡』
「そーそ！ 殺したいくらいに憎いけど、簡単に死なせてなんかやらないヨ！ 苦しくても惨めでも生き続けて、その罪を償ってもらわないと！」
黒兎の“氷の目は破壊した……これで雪の者は私とミドゥーザだけ、か。
マシマロ野郎が言うことには、雪の者が存在するのはこの世界だけらしいし。
「……つっかれたぁ〜」
『よくやった、ミドゥーザ。あまり時間はないけど、休めるだけ休もう』
VARIAの案内に遣わせたミニアルジェから通信が入るまでの間、ひと眠りするとしよう。
日が、昇る。
◇◇◇
対ザクロチーム。
ザクロが罠にかかったと同時にラル・ミルチの雲
そしてトドメに獄寺隼人の嵐の炎が致命傷を負わせる。
計算された連携は上手くはまった……しかし、それで終わらないのが真六弔花。
「ぐあぁあ！！ ……ハッ、オレはデイジーやトリカブトとは格が違うぜ、バーロー！！」
胸に埋め込まれた匣に嵐の炎が注入される。
「修羅開匣だ！！」
「さぁて、どんな虫人間やら動物人間が出てくるんだ？」
「バーロー、虫や動物だぁ？ アイツらと同じにするな」
「なっ！！」
炎が収まり現れたのは、鋭い爪や牙を生やし、尻尾を得て一回り大きくなったザクロだった。
「オレにかけ合わされた匣兵器は確かに地球上の生き物ではあるが、6500万年以上前の巨大な怪物だ！！」
「まさか……恐竜！！？」
「さぁ、
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年5月9日 21時
