第125話 対ブルーベルチーム…？ ページ35
「
晴の炎とともに強力な一撃が放たれる……が、入りが浅い。
「ハァ、ハァ……わかりました。あなたがカンガルーから受けた光弾は肉体に直接作用する晴の“活性”の炎ですね」
「！」
「しかも動きを見る限り、ケガを修復するたぐいのものでなく、神経と筋肉のみを超活性させ、何10倍ものパワーにする恐ろしい炎だ。勿論この炎に耐えうる肉体を持つ人間などざらにはいないでしょう。普通の人間ならばその圧倒的な力に体が耐えられずクラッシュしてしまう……とはいえ、あなたも3分しか肉体がもたないようですがね」
つまり笹川了平が宣言した3分とは彼自身の肉体のタイムリミットのことだった。
「もっとも、今のあなたの攻撃力を真正面から受けたら私も勝てそうにない。さぁ、ここからは競争です。残りの時間で私の雲の“増殖”による防御が勝るか、あなたの晴の“活性”による攻撃が勝るか」
スピノサウルスが分裂していく。
「面白い……その勝負、受けて立つ！！ ゆくぞ！！！」
目視できない速さで繰り出される拳が、スピノサウルスを瞬きする間に倒していく。
そして桔梗まであと数匹となり、それらが分裂しようとした時……外部からの攻撃によりそのことごとくが全滅した。
「う゛お゛ぉい！！ オレにも戦わせろぉ！！ 昨日のアレじゃ不完全燃焼なんだぁ！！」
「ったく。相変わらず血の気が多い奴だぜ」
「遅れてすんません、笹川センパイ！ バジル！」
「……」
スクアーロ、ディーノ、山本武、雲雀恭弥、ロマーリオと草壁哲也が対桔梗チームに合流。
どうやら攻撃したのはスクアーロだったようだ。
「桔梗の相手はオレだ！！ 割って入るとは、極限にプンスカだぞ！！」
「ああ゛！？」
◇◇◇
対ブルーベルチーム。
「ごめん…」
「クローム姉のせいじゃねぇから謝んなって！」
「そうそう！ 骸お兄ちゃんは後であたしと雪那がしっかりシメとくから任せてよ！」
「気をつけていってらっしゃい！」
「うん。いってきます」
米神をピクピク言わせながら脳内でパイナッポーをメッタ刺しにする雪那と真美、そしてにっこり笑う雪華に見送られ、クロームはボンゴレ匣を六道骸に届けるべく、走って行った。
「「「…………」」」
しーーん…
周囲一帯は静まり返り、三人以外の気配は微塵もない。
「…………敵、来ないね？」
「なんっっっでだよ！！？」
「おっっっかしいでしょ！！？」
第126話 無理をしないではいられない→←第124話 超生物をもう一名様ご案内〜
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作者名：霽月 | 作成日時：2019年5月9日 21時
