第81話 シリアス破壊神 ページ36
一度ユニットに入り、再び出てこちらに走ってくるクロームちゃんは手に何かを持っている。
【なんだ…？】
ま、眩しいっ……輝いているアレは……！
「骸さんに言われて、もしものために持って来ていたの…………ハーゲンタッヅ」
『！！！！！』
「エッ、アイス？？ なんで？？」
意味不明、と顔に書いたマグロのマヌケ面なんか目に入らない。
私の視界には愛しのハーゲンタッヅ様しか目に入らない……ッ！
いやまじでハーゲンタッヅ好きなんだよ、バニラ味が大好きなんだよ！！
おチビさん……さすが私の弟子だ、帰ったら高級チョコをあげなくては！
〜〜〜早食い中〜〜〜
『生き返った』
ユキちゃん復☆活！！！
【まっ、まじかーー！！ そんなことってある！！？】
「えええーー！！？？ 見るからに重症だったのにアイスで復活したぁあ！！？」
『アイス様のお力を舐めるなよ』
「アイス様って何ーー！？」
いやぁ、死ぬかと思ったぜ。
やっぱアイス様は偉大だな、これからもアイス様を信奉せねば！
【ケロッとしてやがる……本当、おまえってシリアス破壊神だよな】
「ユキ様、メガネくんの治療おわったヨ！ って、元気になってる？」
『クロームちゃんとおチビさんのお陰だ。ありがとう』
「嘘……本当に元気になった」
ん〜〜、なんだかアイス様の加護がついて気力いっぱいって感じだ。
まさに絶好調！ 今ならなんだって出来ちゃうぜ！
【アイス様の加護とは…？？】
心なしクロームちゃんがドン引きしてても気にならないよ！
「よぉし！！ 出せぇ！！」
「お父さんっ！」
ふふ。大きく手を振って飛び跳ねる雪華の可愛さったらないなぁ。
「やったんだね、獄寺君！」
「オレじゃねーっス。雲雀のハリネズミのトゲが増殖して、足止めしてるんス」
「あっ！ ユキさん…！」
『ん、だいじょーぶだよクロームちゃん。そう慌てなさんな』
きたな、マシマロ野郎。
「お前たちは先に行け。今度はオレが時間を稼ぐ」
『その必要はないよ、ディーノ』
「なっ、ユキ！？」
やんわりとへなちょこ馬をマグロに押しつけ、前に歩を進める。
『ミドゥーザ』
「ほいサ！」
キュアァ…！！
地につけたミドゥーザの両手から酷氷の炎が噴き出し、迫るマシマロ野郎の前に壁状に展開する……が、薄い！
『まだまだ炎の使い方がなってないな。こうするんだよ』
キュアアァアア…！！！！
分厚い氷の壁が何重にもなって白蘭の行く手を阻む。
「すご…」
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霽月(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます。さ、最初から…もはや最初の頃のは書き直したいレベルでお恥ずかしい限りです。最後まで面白いものを書けるよう、頑張ります！ (2019年3月11日 19時) (
レス) id: b6246d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - こんな遅くにすみません！２日かけて最初からユニちゃんと未来で再会！って感じの所まで読みました！面白かったです！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年3月7日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2018年4月17日 22時
