第80話 大雑把雪組 ページ35
「白蘭様、ユニ様を連れ戻すための攻撃許可を」
「……うん」
そんなわっるーい顔してるマシマロ野郎と愉快な仲間たちへ、スクアーロが小型爆弾の雨を投入すんぜ！
ドドドドドッ！！！
「！！」
「ぐっ！」
そんでもって煙幕がほどよく炊かれたところに〜、匣兵器のアーロに乗ったスクアーロがスパイスとして斬撃を加えま〜す！
【なぁ、さっきからなんで料理風な実況なんだ！？】
ただの気分だよ。
「ちっ」
あらま、避けられちゃった。
「そうこなくっちゃなあ！！」
「スクアーロ！！」
「クソ親父ばっかに見せ場とられてたまるかっての！ 雪華、真美姉と一緒にユニのこと頼むな」
「まっかせて、お兄ちゃん！」
しっかし、それにしてもスクアーロったら嬉しそうにしちゃって……よっぽど暴れたかったんだね。
【さすが未来の旦那……ユキと同じく戦闘狂だな】
だだだ旦那とか言うなッ！！
【ハイハイ。ツンデレ、ツンデレ】
黙れうさ公！
「奴は時間を稼ぐ気だ。ツナ、ここは一旦
へなちょこ馬の言う通り。
ふと上を見れば、超炎リング転送システムがある。
『はぁっ……ミドゥーザ、メガネくんの治療だ。時間は今しかない』
「オーケー！ …………で、治療ってどーやるの？ 僕の場合、勝手に体から炎が出てくれるから治療なんてしたことないんだよネ」
言われてみれば私も治療なんてしたことない。
『…………とりあえず晴の炎つっこんでおけ。なんとかなる』
「オーケー！」
「ええぇ！？ 大丈夫なんですかソレ！？ 大雑把すぎ！！」
マグロ煩い。
「非戦闘員とユキは中に入れ。基地の中はアルコバレーノ用にノントゥリニセッテ対策もしてある」
夜なべしてチョイスの小道具を作成した仲であり、親しくなったスパナがそう声をかけてくる。
『……ハルと京子ちゃん……ユニや真美ちゃん、雪華が先だ……ぐぅっ』
「そんなに苦しそうなユキちゃんを後回しになんてできません！」
「あたしたちが支えるから、ね？」
駆け寄ってくるハルと真美ちゃんを力の入らない手で引き離す。
くそっ……全身が軋むように痛む上、どうやら発熱しているらしい。
『駄目だ……！ まだどこかに黒兎がいるっ……私といると巻き添えになる……っ！！』
「でもっ、お母さんっ！」
「ツナ君、手伝ってくれる？」
「うん！ ユキさん、行きましょう！」
だからッ……！
「ユキさん……！」
『クロームちゃん……？』
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霽月(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます。さ、最初から…もはや最初の頃のは書き直したいレベルでお恥ずかしい限りです。最後まで面白いものを書けるよう、頑張ります！ (2019年3月11日 19時) (
レス) id: b6246d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - こんな遅くにすみません！２日かけて最初からユニちゃんと未来で再会！って感じの所まで読みました！面白かったです！これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年3月7日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2018年4月17日 22時
