隣の伊黒さん。【鬼滅の刃】

かっこいい16 ページ19

伊黒side


西村さんが家を出て行った。


家を出る前に電話がかかってきたから、俺に気を使って早めに家を出て行ったのだ。



しかし、この鬼滅マンションのドアは薄いのだ。いやでも西村さんの声が聞こえてきてしまう。



『もしもし義勇？なんでそんなに電話をかけてくるの？今日なんてタイミング最悪だよ…。』




『急だなあ…。わかったよ、いつもの公園で待ち合わせね。』



…冨岡と会って、何か話すのか？

きっと、いつもなら気にしていなかっただろう。

幼馴染らしいし、会うことくらいある。そう割り切れていたはずだ。




…しかし、今はそうはいかない。



冨岡の気持ちを、知ってしまったからだ。






きっと冨岡は、今から西村さんに “告白” をするんだろう。




そして西村さんは、戸惑いながらもオッケーするのだろう。




…西村さんと冨岡が、付き合う。




そう考えると、居ても立っても居られなくなった。




「ちっ…冨岡め…いつも何も喋らないくせに、今回だけ余計なことを言いやがって…。ひと段落ついたら殴ってやろう」



俺はそう呟き、冨岡の家の近くにある鬼殺公園に当たりをつけ、走って行った。





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『蜜璃…っ！

私、わかんないの…っ！』



『そうね、もう大丈夫よ！なんでも言って！』



鬼殺公園につくと、予想通りに西村さんがいた。



しかし、隣にいるのは冨岡ではなく、俺の後輩の甘露寺だった。





…もしや、冨岡をふったのか？



そう思ったところで、俺はさっき西村さんが「わかんない」と言っていたことを思い出す。



西村さんは自分が冨岡のことを好いていると思っていたが、他の人が頭に浮かんだということか？



…だとしたら、ますますだめじゃないか。




「…どちらにしろ、もう無理か。」




ああ、やはり俺に望みなんてなかったんだな。




…西村さん、絶対に君を困らせたりしないから。








あと少しだけ、想わせてくれないか。






───
はわわ…！気づいたら順位がついてました…！驚き桃の木山椒の木です！(これ知って
ます？w)

私は読者様に恵まれております…！


これからも応援してくれると嬉しいです…！

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